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公開日:2019.10.07 / 最終更新日:2024.07.23

採用オウンドメディアの活用法と成功事例

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採用オウンドメディアは、企業が自社のブランドや価値を伝え、求職者とのエンゲージメントを高めるための非常に効果的なツールです。採用オウンドメディアを成功させるためには、魅力的なコンテンツ作成やSNSでの積極的な発信、定期的な更新が欠かせません。
成功事例を見ながら紹介して行きますので、自社の採用サイト制作や採用オウンドメディアの活用にお役立てください。

目次

1.採用オウンドメディアとは

・オウンドメディアの定義と活用背景

・採用オウンドメディアの重要性

2.採用オウンドメディアのメリット

・採用プロセスの効率化

・ミスマッチの減少

3.採用オウンドメディアのデメリット

・運用コストと作業量の負担

・効果が出るまでの時間

4.採用オウンドメディアの始め方

・ターゲット層の設定

・コンテンツの計画と作成

・運用ツールとプラットフォームの選定

5.採用オウンドメディアの運用方法

・日常的なコンテンツ更新の重要性

・効果測定と改善点の特定

6.成功事例紹介

トヨタ自動車株式会社【トヨタイムズ】

株式会社サイボウズ【サイボウズ式】

エン・ジャパン株式会社【キャリアハック】

株式会社メルカリ【mercan】

株式会社サイバーエージェント【FEATUReS】

7.まとめ

1.採用オウンドメディアとは

採用オウンドメディアとは、企業が自社のブランドや採用に関する情報を自らのメディアで発信し、集客やエンゲージメントを図るためのプラットフォームです。求職者に向けて企業の魅力や文化を伝えることで、採用プロセスにおけるマッチングを促進します。
採用に関する記事や従業員のインタビュー、会社の取り組みについてのコンテンツなど、様々な情報を掲載することが可能です。広告主が自社のコンテンツを自由に発信できるため、従来のマスメディア広告とは異なる効果を期待できます。
このように、採用オウンドメディアは企業と求職者の間でのコミュニケーションを円滑にし、より適切な採用を実現するための重要なツールと言えます。

・オウンドメディアの定義と活用背景

これらの背景から、オウンドメディアは採用活動において重要なツールとなりつつあります。企業の魅力を的確に伝え、求職者とのエンゲージメントを高めることは、今日の競争が激化した採用市場において不可欠な要素と言えるでしょう。

・採用オウンドメディアの重要性

採用オウンドメディアの重要性は多岐にわたります。まず第一に、企業の魅力や文化を伝えることができる点が挙げられます。伝統的な求人広告や募集ページでは伝えきれない、リアルな従業員の声や生の情報を掲載できるため、求職者にとってリアルなイメージを形成しやすくなります。

また、採用オウンドメディアを通じて、企業が積極的に採用に関する情報を提供することで、自社の採用ブランドを構築できます。定期的なコンテンツ更新やSNSでの情報発信を通じて、企業の採用への真摯な姿勢や魅力をアピールすることが可能になります。

さらに、採用オウンドメディアはエンゲージメントを高めるための有力な手段としても機能します。求職者が企業のコンテンツにコメントしたりシェアしたりすることで、企業と求職者との関係性がより深まり、良い意味での影響を与えます。

以上のように、採用オウンドメディアは企業が採用を成功させるための重要な要素として位置付けられており、積極的に活用することが必要です。

2.採用オウンドメディアのメリット

・採用プロセスの効率化

採用プロセスの効率化において、採用オウンドメディアは多くの利点をもたらします。まず、採用に関する情報をオウンドメディアで発信することで、企業は求職者に対して事前に情報を提供し、その情報をもとにした適切な応募が期待できます。これにより、求職者とのミスマッチを防ぐことができ、採用プロセスをより効率的に進めることができます。さらに、採用オウンドメディアを活用することで、企業の採用情報を一元化し、求職者が必要な情報を容易に得られる環境を整えることができます。これにより、求職者の疑問や不安を解消し、円滑な応募プロセスを促進します。また、採用プロセスに関する情報をオウンドメディア上で発信することで、応募者とのコミュニケーションコストを削減することができます。具体的な採用フローの説明やよくある質問への回答を掲載することで、応募者とのやり取りを効率的に進めることができます。このように、採用プロセスの効率化において、採用オウンドメディアは重要な役割を果たし、企業と求職者の双方にとって利益をもたらします。

・ミスマッチの減少

採用オウンドメディアを適切に活用することで、企業と求職者の間で起こるミスマッチを減少させることができます。求職者が企業に理想を抱いているにも関わらず、実際の社内環境やカルチャーと異なる場合、入社後にモチベーションの低下や離職といった問題が発生します。採用オウンドメディアを通じて、企業のリアルな姿や社内の雰囲気を明確に伝えることで、求職者はより正確な情報を得ることができます。これにより、入社後のミスマッチを防ぎ、企業と求職者の双方にとってより良い採用体験を実現することができます。

3.採用オウンドメディアのデメリット

・運用コストと作業量の負担

運用コストと作業量の負担採用オウンドメディアの運用には、質の高いコンテンツ作成や定期的な更新にかかるコストと作業量が大きな負担となります。企業の採用活動では、限られた予算や時間の中で、効果的なオウンドメディア運用を実現することが求められます。リソースを最大限活用するためには、戦略的な計画と効率の良い運用が必要です。また、外部の専門家やコンテンツ制作パートナーとの協力も検討することで、運用コストや作業量の負担を軽減することができます。

・効果が出るまでの時間

効果が出るまでの時間について考えることは重要です。採用オウンドメディアの効果はすぐには現れず、時間をかけて育てる必要があります。まず、オウンドメディアを立ち上げた直後に大きな成果を期待するのは現実的ではありません。コンテンツを発信し、ブランドイメージを高めるためには時間と継続的な取り組みが必要です。採用オウンドメディアの効果を実感するには、少なくとも数ヶ月から半年以上の時間がかかることが一般的です。そのため、長期的な視野で取り組むことが重要です。成果を出すためには、最初から長期的な計画を立て、着実に取り組んでいくことが必要です。

4.採用オウンドメディアの始め方

採用オウンドメディアの始め方企業の採用活動を支援するためには、採用オウンドメディアの活用が必要不可欠です。採用オウンドメディアを始めるためには以下のポイントが重要です。まず、目的を明確にしましょう。何を伝えたいのか、誰に向けて情報を発信するのかを考えることが重要です。次に、ターゲット層のニーズを把握し、どのようなコンテンツが求職者に価値を提供できるかを考えましょう。そして、適切なプラットフォームを選定し、コンテンツを発信していく計画を立てます。例えば、企業のブログ、社内SNS、YouTubeなど、求職者がアクセスしやすいメディアを選択することが大切です。最後に、運営体制を整備し、定期的な更新や運用を行う体制を整えることが成功のカギです。採用オウンドメディアの始め方は、計画を立て、ターゲットに価値を提供するコンテンツを発信し続けることで、成功につながります。

・ターゲット層の設定

ターゲット層の設定は、採用オウンドメディアを成功させる上で非常に重要です。まず、採用したいポジションや部門にマッチした求職者の特徴を明確にしましょう。次に、その求職者がどのような情報を求めているかを理解します。例えば、若手社会人向けの情報なのか、ベテラン社会人向けの情報なのかを考えます。また、業界や職種によっても求められる情報は異なるため、それらを踏まえてターゲットを設定します。さらに、求職者の関心やニーズ、課題を把握するためのアンケート調査や面談などの手法を用いてデータを収集しましょう。こうした情報をもとに、具体的な求職者像を描きます。この求職者像を踏まえて、どのような情報を発信するか、どのようなコンテンツを制作するかを検討します。そして、その情報をどのような媒体で届けるかも重要なポイントです。ターゲット層の設定は、採用活動の効果を高め、オウンドメディアの成果につなげるために欠かせない手順です。

・コンテンツの計画と作成

コンテンツの計画と作成企業の採用オウンドメディアを成功させるためには、魅力的なコンテンツの計画と作成が欠かせません。まず、ターゲットとなる求職者のニーズや関心事を把握しましょう。それに基づいて、興味を引く記事や動画、インフォグラフィックなどのコンテンツを企画します。次に、企画したコンテンツを実際に作成する際には、分かりやすく伝わる文章やグラフィック、動画などを活用して、求職者にとって有益な情報を提供できるよう工夫しましょう。コンテンツは企業の魅力や価値を伝える手段として求職者との接点を作り出す重要な要素です。従って、計画的に魅力的なコンテンツを作成することが不可欠です。

・運用ツールとプラットフォームの選定

運用ツールとプラットフォームの選定企業が採用オウンドメディアを運用する際には、適切な運用ツールとプラットフォームを選定することが重要です。まず、運用ツールについて考えてみましょう。コンテンツの作成やスケジュール管理に適したツールを導入することで、効率的な運用が可能になります。例えば、コンテンツマーケティングツールやスケジュール管理ツールなどが挙げられます。次に、プラットフォームの選定についてです。求職者が多く集まるSNSや求人媒体など、ターゲットとなる求職者層が利用しているプラットフォームを選ぶことが大切です。また、自社のブログやYouTubeチャンネルなども有効な選択肢です。運用ツールとプラットフォームの選定は、効果的なコンテンツ発信や運用のために重要なステップです。適切なツールやプラットフォームを選ぶことで、効率的な運用が可能になり、求職者とのエンゲージメントを高めることができます。

5.採用オウンドメディアの運用方法

採用オウンドメディアを効果的に活用するためには、まずターゲットとなる求職者のニーズや興味を把握することが重要です。求職者が興味を持ちそうなコンテンツを提供することで、より多くの反応を引き出すことが可能となります。

また、定期的な更新が欠かせません。求職者は常に新しい情報やトレンドに関心を持っており、古くなったコンテンツは効果を発揮しません。逆に、新しい情報や取り組みに対する積極的な姿勢は求職者に好印象を与えます。

さらに、SNSを活用することも重要です。採用オウンドメディアで提供するコンテンツをSNSで展開し、求職者とのエンゲージメントを図ることで、効果的な情報発信が可能となります。SNSを通じた拡散により、企業の採用ブランドを強化することが期待できます。

最後に、分析と改善を行うことも大切です。データ分析を通じて、どのようなコンテンツが求職者に反応されているかを把握し、今後のコンテンツ戦略に活かすことができます。また、求職者からのフィードバックを受け付け、それを元に改善を行うことで、より効果的なオウンドメディアの運用が可能となります。

・日常的なコンテンツ更新の重要性

記事や動画、インタビューなどの多様なコンテンツで日常的な更新を行い、求職者とのエンゲージメントを高めることが重要です。さらに、更新のタイミングや頻度をしっかりと計画し、継続的に情報発信を行うことで、効果的なオウンドメディア運用が可能となります。

・効果測定と改善点の特定

採用オウンドメディアの運用において、効果測定と改善点の特定は非常に重要です。まず、効果測定のためには適切なKPI(Key Performance Indicators)を設定することが必要です。採用の観点からは、閲覧数、応募数、応募者の質などが重要なKPIとなります。これらのKPIを定期的に分析し、採用オウンドメディアの効果を客観的に評価することが求められます。

次に、効果が低い部分や改善の余地がある部分を特定するために、定期的なコンテンツの品質チェックや読者の反応分析が重要です。例えば、閲覧数が伸び悩んでいる記事やSNSでの反応が少ないコンテンツなどを特定し、その原因や改善点を見つけることが必要です。

さらに、求職者からのフィードバックやアンケートを活用することも効果的です。求職者の目線から見た採用オウンドメディアの使いやすさや魅力に関する意見を収集し、それをもとに改善を行うことが重要です。

効果測定と改善点の特定を行うことで、より効果的な採用オウンドメディアの運用が可能となります。

6.成功事例紹介

トヨタ自動車株式会社【トヨタイムズ

トヨタが行うオウンドメディアリクルーティングは、「採用色を出さない採用」として成功しています。
実際に記事を読んでみると、会社のトップ自らが”想いや体温”のようなものも含めてさらけ出していくことで、共感を得ていきたいという決意が感じられます。
社長自らがオウンドメディアに登場し、トヨタイムズの体現者となり、これまでとは異なる価値訴求を試みたことが、採用の面でも成功した要因になったのではないでしょうか。

株式会社サイボウズ【サイボウズ式

株式会社サイボウズ【サイボウズ式】は、自社メディア「サイボウズ式」を活用して、独自の採用戦略を展開しています。同社のオウンドメディア「サイボウズ式」は、創業者の青野慶久氏の考え方や社内の様子、エンジニアの仕事ぶりなどをリアルに伝えることで、求職者に魅力的な情報を発信しています。

採用ページではなく、普段の社内の様子を赤裸々に発信することで、リアルな姿を見せることに成功しています。この取り組みにより、内定者のエンゲージメント向上や、企業理解の促進が見込めるとして、多くの求職者に注目されています。

また、サイボウズ式では、毎月100,000PVを超えるアクセスがあり、ブログ記事の多くがSNSでシェアされるなど、Web上での影響力が高いことも特徴です。このように、採用オウンドメディアを活用することで、企業の魅力や情報を積極的にアピールし、求職者とのつながりをより強固なものにすることが可能です。

エン・ジャパン株式会社【キャリアハック

エン・ジャパン株式会社【キャリアハック】は、採用オウンドメディアを活用した成功事例の一つとして注目されています。同社は、企業の採用課題に焦点を当て、様々なコンテンツを発信することで、求職者との関係構築を図っています。その中で特に注目されているのが、社員インタビュー動画や働き方改革に関する記事です。

社員インタビュー動画では、現場の声をリアルに伝えることで、企業の魅力が具体的に伝わる効果があります。また、働き方改革に関する記事では、最新のトレンドや実践例を取り上げることで、求職者がその企業で働くイメージを持ちやすくなっています。

エン・ジャパン株式会社【キャリアハック】の取り組みは、採用オウンドメディアを使ったブランド構築という観点からも非常に優れていると言えます。その結果、多くの優秀な求職者との出会いを実現しています。成功事例として、同社の取り組みを参考にすることで、自社の採用活動に新たなアイディアを取り入れることができるでしょう。

株式会社メルカリ【mercan

株式会社メルカリは、オウンドメディア「mercan(メルカン)」を活用した採用活動で注目を集めています。mercanでは、メルカリの社風や働く環境、従業員の声などを紹介するコンテンツが豊富に揃っており、求職者に対してリアルなイメージを伝えることに成功しています。

また、mercanでは、従業員インタビューや社内イベントの様子、テック系の情報など、幅広いテーマの記事を通じて、メルカリがどのような会社であり、どんな価値観を持っているのかを伝えています。求職者はこれらの情報を通じて、自分にとってマッチする職場であるかどうかを判断する手助けにしています。

株式会社サイバーエージェント【CyberAgent Way

株式会社サイバーエージェントは、自社の採用オウンドメディア【CyberAgent Way】を活用し、独自の魅力を発信しています。このメディアでは、社員の声を中心に据え、働く環境や取り組み、企業文化など、リアルな情報を紹介しています。求職者は、社員が率直に語る声を通じて、会社の魅力や働くイメージを具体的に知ることができます。

こうした取り組みにより、株式会社サイバーエージェントは多くの求職者に訴求し、優秀な人材を採用することに成功しています。また、採用後も社員がメディアで積極的に発信を行うことで、社内外に向けた情報発信力を高め、ブランド価値の向上にもつなげています。

株式会社サイバーエージェントの【CyberAgent Way】は、自社の価値観や魅力を的確に伝えることで、企業ブランディングに大きな成果を上げています。その成功事例から、他社も自社の採用オウンドメディアの活用法に示唆を得ることができるでしょう。

7.まとめ

採用オウンドメディアを活用することは、企業にとって求職者との関係構築やブランド構築に大きなメリットをもたらします。採用に関する情報を掲載することで、企業の強みや魅力をアピールすることが可能です。また、オウンドメディアは企業の採用戦略の一環として、積極的な姿勢を示すことができる貴重なツールです。企業の採用担当者は、魅力的なコンテンツを通じて求職者とのエンゲージメントを高め、ブランドイメージを向上させることができます。求職者に魅力的な情報を提供することで、企業の求人への興味関心を高めることができます。このように、採用オウンドメディアは、企業と求職者との良好な関係構築や効果的な採用活動に貢献する重要なツールとなります。

執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也

ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。

採用サイト制作・採用動画制作・採用パンフレット制作なら、ゴマシオカンパニーにお任せください

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