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公開日:2023.06.19 / 最終更新日:2023.09.25
好感度ランキングから見る!採用サイトに欠かせないコンテンツ
事例紹介 人事・採用担当 採用サイト 採用トレンド 採用支援 調査
企業の採用サイト制作には、求職者に知ってほしい情報を掲載するほかに、求職者が知りたいと思っている情報を掲載することが大切です。求職者が応募を検討しているときや面接の事前準備には、採用サイトを見て情報収集をおこないます。情報が不十分であれば求職者は不安が残ったまま応募をするか、応募をやめることにもつながりかねません。求職者が感じる企業の採用サイトに抱く好感度や、良いと思った実際のコメントをもとに、採用サイトに入れておきたいコンテンツについて解説していきます。
目次
4.好感度ランキングから見るこれだけは入れておきたい採用コンテンツ
・会社の目指すことや社員に求めることが端的に伝わるメッセージ
・現状の業務内容だけではなく、会社としてどうなっていくかがうたわれている
1.採用サイトとは?
採用サイトとは、企業のコーポレートサイトや求人サイトへの掲載とは異なり、企業が求職者のために設ける専用のサイトです。採用サイト制作の目的や、採用コンテンツの重要性について解説していきます。
①採用サイトの目的とは
採用サイトを制作する目的は採用サイトに豊富な情報掲載をすることで、企業の抱える採用の課題解決が期待できます。「応募者を増やしたい」「ミスマッチを防ぎたい」「採用活動にかかわる工数を減らしたい」などの目的で、多くの企業が採用サイトを取り入れています。
応募数の増加
採用サイトによって豊富な情報が得られれば、求職者は安心して企業への応募が可能になります。そのため採用サイトを検索してくれた求職者が、より詳しく情報を理解できることで応募へとつながり応募数が増加します。サイトに企業情報しかなく採用に関する情報が掲載されていなければ、応募に不安を抱き、サイトから離脱される可能性が高くなります。情報収集にストレスを抱えるようであれば、求職者は他の企業へと興味が移るでしょう。
採用のミスマッチを防ぐため
企業の採用情報を十分に紹介できていなければ、採用のミスマッチの確率は高くなります。企業が求める人物像や入社後の働くイメージを具体的に伝えることで、求職者が自分に合った仕事であるか、やりたい仕事であるかを応募の前に慎重に検討ができるのです。そのため入社後にギャップを感じることが少なくなり、ミスマッチ低減につながります。
採用活動にかかわる工数削減
採用サイトの制作によって、多くの求職者が企業について十分に理解を深め、求める人材の質も向上します。求めていないターゲット層からの応募が増えても選考に手間がかかるため、工数の削減にはつながりません。書類選考や面接、入社後までのフォローなどには多くの工数がかかります。応募者の質が向上すると、採用活動にかかわる工数の削減が見込めます。
②採用コンテンツの重要性
採用コンテンツの重要性について解説します。採用サイトをただ制作するだけでは目的を達成できず、効果は見込めません。
志望度を高めて求める人材から応募してもらう
企業の魅力が伝わる採用サイトであれば、関心をもってもらい求職者の志望度を高めることにもつながります。求職者は、多くの企業のサイトを見ながら情報収集をおこなっています。企業に魅力を感じてもらえなければ、数ある企業のなかに埋もれてしまうでしょう。正確な情報提供も必要ですが、求める人材にアプローチできる内容であることが大切です。採用サイトで求職者に企業理念や社風をしっかりと理解してもらえれば、企業が求める人材からの応募が見込めます。
企業への安心感と信頼度がアップ
採用サイトの情報が豊富にあると、求職者は不安や疑問点について解消でき安心して応募ができます。また十分な情報を提供している企業に対して、採用に積極的な会社であると認識してもらえ、信頼度がアップするでしょう。
もしも十分な情報が得られなければ、不安を抱いたまま応募するか、他社への応募を優位に検討する可能性もあります。
媒体に頼らず直応募を集められる
媒体に頼らずに直接応募してもらえると、採用活動がスムーズになりコストメリットもあります。求人サイトは多くの求職者が登録しているため、企業の募集情報を閲覧してもらえる可能性が高いことがメリットです。
しかしそれぞれの求人サイトは、自由な内容で情報提供ができず制限があり、掲載する費用も継続的にかかります。転職エージェントのサイトなどの媒体の場合には、さらに費用がかさむでしょう。制作費用は一時的なコストとして必要ではあるものの、長期的な目線で見ればコストメリットもあるのです。
2.調査結果から見るよい採用サイトとは
採用サイトの好感度調査の結果からみる、良い印象を受けるサイトと悪い印象を受けるサイトについて解説します。
①良い印象の採用サイト
良い印象を受ける採用サイトは、見やすくまとめられた内容とその情報量の多さです。求職者に対して、企業情報を積極的に提供している印象を与えられます。さらにデザイン性が高いものであれば洗練された印象や、操作性がよければ時代やニーズに適応している新しい考えのできる企業といった印象を与えられます。
【良い印象をもつ採用ホームページに対するコメント】
・見やすいと、たくさん見ようという気持ちになる。
・情報量が多いと、企業からの熱量が伝わってくるため。
・頻繁に更新されていて、様々な情報が載っていること。
・デザイン性が高いと、企業として最先端のものを取り入れていて、考え方も新しい感じがする。
・サイトのレイアウトが良い時点で印象がよくなる。
・スマートフォンからでも操作がしやすく、見やすいとありがたいなと感じます。
・具体的なデータがあると比較しやすかった。
・内定者の話や社員の話など、インタビュー記事が多いもの。
・採用担当者からの動画があった企業は、社風が伝わってきて志望度が上がった。
・どこにでもあてはまりそうな内容ではなく、その会社らしさを押し出しているようなものがいい。
出典:キャリタス就活2023「2023年採用ホームページに関する調査」
求職者が知りたい情報が豊富に掲載されている
良い印象を与えるサイトは、求職者が知りたいと思っている情報が具体的にわかりやすく掲載されています。求職者は企業の魅力にふれて、「入社後に自分がどのような仕事をしてどのようにキャリアアップしていくのか」「待遇面や会社サービスをどのように利用しているのか」「ワークライフバランスはどうか」といった多くの情報を知りたいと思っています。
多方面からの情報提供をただ単に羅列するだけではなく、いかにわかりやすく伝えるかを工夫している企業に良い印象を受けるでしょう。
会社の雰囲気が伝わってくるリアルな写真が使われている
企業の社風や社員のようすをリアルな写真を使うと、どのような企業であるか雰囲気を掴みやすくなります。真剣な表情をしていたり楽しく談笑していたり、同じ社員でも表情の違いで雰囲気は変わります。企業のイメージを正しく伝えられるような写真が掲載されていれば、求職者がリアルに雰囲気を感じ取ることができ、入社後に実際に見る雰囲気とのギャップもうめられます。
また写真は品質によって、企業のイメージにも大きく影響するものです。プロのカメラマンに撮影してもらった写真は、採用サイトのイメージアップにも効果的です。
企業の魅力が伝わるポイントが言語化されている
どの企業にもあてはまりそうな情報だけでなく、企業らしさが伝わるようなポイントを紹介できていれば、自然と企業への好感度もあがります。さらに企業の魅力となるポイントを言語化して具体的に紹介することで、よりリアルな情報になるため、他社と同じような取り組みをしていたとしても差別化につながるのです。
②悪い印象の採用サイト
悪い印象を受けるサイトは反対に、「どこにどのような情報が書いてあるかわかりにくい」「データがなく具体性が感じられない」といったサイトです。更新頻度が低く、情報も古いものが掲載されたままである場合には、企業の信頼度も落ちてしまいます。またデザイン性や操作性も乏しいサイトは、魅力も薄れてしまうでしょう。
【悪い印象をもつ採用ホームページに対するコメント】
・どこに何が書いてあるかわからないと、見る気が失せてしまう。
・情報がバラバラに記載されている。具体的なデータがなく不透明。
・更新頻度が低かったりコンテンツがなかったりすると、採用に熱が入っていない印象を受ける。
・自動的に音が流れる、勝手にスクロールされるなどは使っていて非常にストレスです。
・昔の情報しか載っていなかったり、情報が少ないと、時代について行けていない印象を受ける。
・写真や動画がなく、デザインがシンプルすぎると意欲が低下してしまいます…。
・情報量が少ないと、採用に力入れてないのかと思ってしまう。
・開くのに時間がかかるもの。かっこいいデザインでも、次のページにスムーズに進めないものは嫌です。
出典:キャリタス就活2023「2023年採用ホームページに関する調査」
イメージ写真しか掲載されていない
イメージ写真しか掲載されていない場合、具体的にイメージがつきにくく、「イメージ写真と実際の働く環境や社風が全く異なった」というギャップが生じる可能性が多いにあります。
リアルな写真を掲載することで、文章では説明しきれない企業の雰囲気を感じ取れるため、リアルな写真は有効なコンテンツになります。入社後に働く自分をイメージできるよう、オフィス環境や社員の雰囲気などが伝わる写真を活用しましょう。
募集要項しか掲載されていない
募集要項しか記載されていない採用サイトは、求職者の情報収集に役に立たず残念なサイトと思われてしまいます。求人サイトへの掲載と効果もあまり変わらないうえに、むしろ信頼度も落ちる可能性もあります。職種毎の仕事内容がわかるような紹介や、社員がどのように仕事意欲をもっているかなど、募集要項のほかにも求職者が知りたい情報はたくさんあります。また募集要項だけでは、どの企業とも同じような内容になるため、企業の特徴やオリジナル性のあるコンテンツを掲載して、他社との差別化を図る必要があるのです。
採用サイトの構成が不明確
求職者が採用サイトの構成に迷わなくて済むように、どこにどのような情報があるかわかりやすくしておく必要があります。導線が不明確であればストレスを与え、「わかりにくいサイト」「親切心がない」といったマイナスなイメージが働いてしまいます。求職者は企業の採用サイトを閲覧するときは、ある程度興味を持って見てくれています。情報収集に集中してもらうためにも、構成をわかりやすいサイトデザインにしましょう。
3.採用サイト好感度ランキング
採用サイトの好感度調査の結果から、好感度ランキングに選ばれた企業をご紹介し、それぞれの企業について「良い印象をもった理由」について実際のコメントを紹介します。
1位:ニトリ
ニトリの採用サイトは、会社理念から事業内容、関連会社まで細やかに記載されており、その情報量の豊富さが評価され好感度ランキング1位に選ばれました。会社を魅力的に見せるデザインも必見です。
「良い印象をもった理由」
・とにかく豊富な情報量で、ニトリの理念やキャリアへの向き合い⽅などを⼀から説明しているこ とが印象的。
・会社の理念や仕事などがわかりやすく⾒やすい。
・仕事や社員が魅⼒的にアピールされており、情報量と⾒やすさが両⽴されていたと感じる。
・細かいところまで情報が記載されており、SDGs関連についても豊富に取り組み事例が掲載されて いた。
・サイトのデザインがかわいらしく、親しみを持ちやすかった。
・情報が豊富。関連会社も⼀度に調べられる。
出典:キャリタス就活2023「2023年採用ホームページに関する調査」
2位(同票):三井住友銀行
業務や職種が一覧で見られ、社員インタビューが豊富にあることで情報をつかみやすく、企業の変革についてもポジティブに伝わるような内容が高評価につながりました。
「良い印象をもった理由」
・メッセージ性が強く、登場する社員が多かった。そのため銀⾏の業務の多様性が伝わった。
・動画が充実していた。
・ホームページの⾒やすさとデザイン性が両⽴されていた。
・社員紹介が充実していてコンテンツとして面白かった。
・最先端なビジネスをやっていることがデザインから伝わってきた。
・とにかくグラフィックがよく分かりやすかった。
出典:キャリタス就活2023「2023年採用ホームページに関する調査」
2位(同票):NTTデータ
NTTデータの採用サイトには、過去のプロジェクト紹介がされていて、何に力を入れているかわかりやすく、グラフやデータなど実績が数字でまとめられていることが、評価のポイントでした。
「良い印象をもった理由」
・採⽤メッセージが入ってきやすいレイアウトが印象的。
・情報が過不⾜なく記されていた。
・スタイリッシュな感じがかっこいい。
・情報量が多く業界研究・企業研究の両⽅に役⽴った。
・職種ごとの業務フローがわかりやすかった。
・ホームページを⾒ると、まず業界について紹介するページがあり、また、NTTデータについて、図や数字などでわかりやすいように紹介されていた。
出典:キャリタス就活2023「2023年採用ホームページに関する調査」
2位(同票):楽天グループ
楽天グループの採用サイトは、コンテンツが充実しており、幅広い事業内容から細かな情報まで得られることが、評価の高さにつながっています。
「良い印象をもった理由」
・非常に⾒やすく華やかに構成されており、社員インタビューの量が非常に多い。
・さまざまな内容が盛り込まれていて、インターンシップ応募の際に参考にできた。
・楽天イノベーションというところに、⾏っていることなど、簡単にカテゴリーから選べたりするところ。
・知りたい情報がすべて記載してあった。オフィスの充実度や福利厚⽣など。
・どこを⾒ればインターンや本選考の情報が知れるのか、わかりやすかった。
・事業内容がわかりやすい。
出典:キャリタス就活2023「2023年採用ホームページに関する調査」
5位(同票):アクセンチュア
アクセンチュアの採用サイトではカテゴリごとに整理されたレイアウトが人気です。求職者目線でのFAQが充実しているのも好評の要因でしょう。
「良い印象をもった理由」
・社員へのインタビュー記事などが提供されており、また更新頻度も⾼かった。
・項目ごとに適切な情報が掲載されていた。
・求める人物像や、職種ごとの仕事内容が記載されていた。
・デザインが洗練されており、かつ探したい情報もすぐに⾒つけることができた。
・デザインが非常に⾒やすく、動画コンテンツも充実していたため。
出典:キャリタス就活2023「2023年採用ホームページに関する調査」
5位(同票):Sky
アクセンチュアと同じく5位のSkyの採用サイトでは、社風にマッチしたメインビジュアルと情報量のあるコンテンツが好評だったようです。
「良い印象をもった理由」
・明るい色合いで太陽社風の名称は伊達ではないと思った。
・必要な情報を⼿に入れるまでの流れがわかりやすく、ホームページとして好印象だった。
・掲載されている社員のインタビューなどの量が多く、業務をイメージしやすかった。
・採⽤ホームページを開くと動画が流れつい⾒てしまう。「好働⼒」と⼤きく書いてあり印象に残る。
・他の企業に比べて多くのコンテンツがあり、文字だけでなく動画や写真も多かった。
出典:キャリタス就活2023「2023年採用ホームページに関する調査」
4.好感度ランキングから見るこれだけは入れておきたい採用コンテンツ
採用コンテンツに入れておきたい内容やポイントをご紹介します。
会社の目指すことや社員に求めることが端的に伝わるメッセージ
企業ビジョンや社員の目指す姿が伝わるような、目に留まり胸にささる印象強いメッセージが必要です。競合他社の中から自社に興味を持って、情報を読もうとしてくれるかがまずは大切です。
求職者は多くの企業サイトで情報を収集しているため、採用サイトを見てくれたとしても、印象に残らなければ流されてしまいます。会社の目指すことや、社員に求めることが伝わる内容を端的なメッセージで表現するには、しっかりと検討し工夫する必要があります。ターゲット層となる求職者に響くような、内容がキャッチーな文章で書かれていれば、高いアピールにつながるでしょう。
経営理念や社風がデザインに反映されている
経営理念や社風は、文章だけでは伝わりにくい内容です。そのためデザインに反映して視覚的に伝えられれば、求職者の印象にも残りやすいでしょう。とくに採用サイトのトップページは、求職者が最初に目にする部分になるため、企業の第一印象を左右します。
親しみのある企業であるのに印象づけのために奇抜なデザインだと、求職者が受ける企業の印象が違うほうへと向いてしまいます。「企業や社員がモットーにしているワクワク感を伝えられるようポップなイラストを反映する」「地域に密着した企業であるため、街並みの風景をサイトの背景にする」など、経営理念や社風にそったデザイン性の必要があります。求職者は第一印象から安心して、企業へのイメージを膨らませられるでしょう。
事業や職種別の業務内容がわかりやすく掲載されている
企業の事業内容といった大きなカテゴリーから、職種別の業務内容といった小さなカテゴリーまで明記されていることで、企業がおこなっていることやどのような会社なのかが理解されやすい内容になります。
求職者が入社後に自身が仕事に関わることにより、事業にどのように貢献できているかがイメージでき、企業にどのような職種があるかを知ることで関連性を把握できます。箇条書きなどの文章で紹介されることが多い内容ですが、志望度にもつながりやすい内容になるため、写真やイラストを交えながら説明したり、製品の誕生秘話などのエピソードを交えたりしながら紹介できれば、理解されやすい内容になります。
あらゆる職種や年次の社員のインタビューが掲載されている
社員のインタビューは、イメージしやすいコンテンツです。それぞれの職種や、若手社員からベテラン社員まであらゆる社員による声が、リアリティのある情報となります。社員が仕事に対しての意欲や大切にしているポイントなどを知り、どのように成長しているかが読み取れれば、求職者は自分をかさね、入社後のイメージを掴みやすくなります。
また上司や先輩社員、あらゆる職種の社員のインタビュー内容によって、社員どうしの関係性の把握につながり、人間関係にも安心できるかといった判断材料になります。
業務内容がわかるような具体的な実績が掲載されている
メールチェックなどの事務処理や顧客との打ち合わせなど、それぞれの具体的な内容に加え、顧客や案件をどれくらい抱えるかなどのボリューム感がわかるよう、実績値を交えた紹介が効果的です。
求職者は実際にどのような業務内容であるかを気にしています。自身がやりたい仕事であるかを十分に検討してもらう必要があり、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
現状の業務内容だけではなく、会社としてどうなっていくかがうたわれている
企業情報をわかりやすく紹介するだけでなく、「企業がどのように成長していくか」「時代の流れにどのように適応するか」「ニーズをキャッチできるためにどのようなアンテナを張るのか」といった将来の展望も必要です。
競争や変化の激しい現代において、安定して成長していく企業は希有な存在です。企業戦略での課題や目標を掲げ、どのようにクリアしていくか、時代の変化に対応できる企業資質を持っているか、求職者からも判断される立場なのです。とくに求人のターゲットが学生や若年層である場合、企業の将来を支える役目を果たすのは自分たちであるという意識も持ってもらえます。
実績や会社の状況を具体的な数字やデータを使って紹介する
企業の実績などは具体的な数字をもとに紹介することで、具体性が増し信頼度につながります。「残業時間の削減や有給取得率アップなどに取り組んでいる」「事業が拡大し社員がどれくらい増えた」など、他企業との差別化になる部分や取り組んでいる内容を、数字やグラフなどを使って紹介すれば、アピールにつながります。とくに実績値を公表することで、正直な企業であると判断され、信頼度にもつながる内容になるでしょう。
具体的なキャリアプランを提示している
求職者にとって自身がどのように成長していけるのか、どのようなフォローがあるのかを知ることができれば安心材料となります。「入社後はどのような研修で仕事を覚えていくのか」「スキルアップのためにどのような教育制度があるのか」「キャリアプランのための会社の体制は?」といった内容は、成長意欲のある人材であれば欲しい情報です。
また企業にとっても人材力は必要なため、それぞれ企業に求められるキャリア育成は成長戦略のひとつです。海外拠点もある企業であればグローバルな成長のための教育内容や海外勤務などについて、子育て中の社員の復帰後をどのようにフォローしているかなど、キャリアプランを紹介することで、企業が社員に対してどのように考えているか大切にしているかを認識できます。
5.採用サイトのコンテンツ設計のポイント
採用サイトのコンテンツを設計していく際のポイントを解説します。
① 採用ターゲットを明確にする
まずは企業が採用したいと考えているターゲット層を明確にします。学生や若年層を対象としているのか、即戦力のある中途採用を考えているのかでも採用サイトの内容は異なります。
② 採用サイトのコンセプトを決める
採用のサイトのコンセプトは、企業の理念や社風に沿うものにします。「社員の個性を大事にする会社」「先進性のあるサービスが特徴」など企業が他社と差別化を図れるような内容を抽出して、その魅力を伝えられるようにします。コンセプトが決まれば、採用サイト全体のデザイン性も統一されます。
③ ターゲットに基づいたコンテンツの検討
ターゲットを明確にできれば、そのターゲットに興味を持ってもらえるコンテンツを考えましょう。チームワークを大切にしている企業であれば、社員同士の座談会のようす、成長意欲のある人物がターゲットの場合には、キャリアアップのためのフローや教育制度について紹介するなど、ターゲットが求めるコンテンツ掲載が効果的です。
6.独自性をもった採用サイトにするためのコンテンツ
採用サイトに必要なコンテンツはいくつかありますが、競合他社と同じようなものを掲載しているだけでは、効果のある採用サイトにはなりません。自社ならではの企業の強みを伝えるには、オリジナリティのあるサイトが必要不可欠です。
ターゲットに合わせたデザイン
採用サイトのデザインは、企業の第一印象に影響を与える大切な要素です。企業の社風に合わせてターゲット層の興味が湧くデザイン性であることがポイントです。そのためよくあるようなデザインではなく、企業に合わせた独自性のあるデザインである必要があります。
写真や動画はオリジナルにこだわる
写真だけでなく、動画の掲載も企業のリアリティを伝えられる効果的なコンテンツです。フリー素材ではなくリアルな写真や動画を掲載し、掲載方法や内容にもこだわって制作しましょう。
7.まとめ
好感のもてる採用サイト制作は、企業の魅力が十分に伝わる内容であり、求職者が知りたいと思っている情報がたくさん掲載されています。企業が伝えたいと考えているコンテンツのほかに、入れておきたいコンテンツ、つまり必要不可欠なコンテンツをうまく掲載することで、応募の増加につながり、質のよい採用活動がおこなえるでしょう。
執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也
ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。
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