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公開日:2023.04.20 / 最終更新日:2023.10.25

採用サイトの効果を最大化するには?採用サイト制作と運用のポイント

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採用サイト制作の必要性を感じていても、効果があるのか不安に感じている企業担当者の方も多いのではないでしょうか。採用サイトを制作して最大限の効果を得るには、コンテンツの内容が大きく影響します。効果を最大化するためのコンテンツやそのポイントについて解説し、参考となる企業の採用サイトをご紹介します。

目次

1.採用サイトとは?

・採用サイトの目的

・採用サイトと企業サイトの違い

2.採用サイト制作で得られる効果とは?

効果1: 求める人材を確保できる

効果2: 魅力を訴求することで志望度を高めることができる

効果3: 不安の払しょくができる

効果4 :入社後のミスマッチを防ぐことができる

効果5: 媒体に頼らず直応募を集めることができる

3.採用サイトの効果を最大化するためのコンテンツとは

・応募者へのメッセージ

・職種ごとの業務内容

・経営の想い

・企業理念・目指す姿

・先輩社員の声

・会社の風土

・キャリアパス

4.効果を半減させてしまう残念な採用サイト

・イメージ写真しか掲載されていない

・募集要項しか掲載されていない

・応募の導線がない

5.採用サイトの効果的な運用の仕方

・まずは社内で見てもらう

・説明会や就職イベントなどと組み合わせて見てもらう

・求人媒体と組み合わせて見てもらう

・効果測定を行い、採用サイトの質を上げる

・常に最新の情報を掲載する

6.採用サイトの効果が発揮されている事例

・ネガティブになりがちな「平均残業時間」や「有給取得率」をリアルに掲載

・企業の特徴をわかりやすく伝える

・年次に関わらず最前線で活躍できる人材採用

・働く社員の魅力を写真で伝える

・社員紹介のコンテンツが充実している

7.まとめ

1.採用サイトとは?

採用サイトの目的

はじめに採用サイトとは、転職活動中や就職活動中の求職者に対して採用に関する様々な情報を伝えるためのツールです。
求職者は、興味を持った企業についてより詳しい情報を知りたいと思います。
そのため、採用サイトの情報を元にその会社の雰囲気や仕事の流れなどを把握し、面接を受けるかどうかの判断材料として見たりします。
つまり採用サイトは、”企業と人材をつなぐ架け橋”としての役割を持っています。

採用サイトと企業サイトの違い

大きな違いとしては、見る人の知りたい情報が異なります。
企業サイトを見る人は、企業の概要・事業を知るために見ます。
事業やサービス、経営方針などの情報を見せることが一番の目的となっています。
対して採用サイトを見る人は、業務内容や会社の方針、給与や待遇などを知るためにサイトを見ます。
職場の雰囲気や、今働いている社員の話をポイントに見ている人もいます。
各サイトで見る人の目的が異なるため、可能であれば企業サイトと採用サイトを分けることで、見る人の知りたい情報を伝えやすくなります。
また採用サイトの中でも、新卒、中途でも見る年齢層やポイントが異なってきます。内容や構成を変えて新卒と中途に採用サイトを分けている企業もあります。

2.採用サイト制作で得られる効果とは?

採用サイトを制作することで、どのような効果が得られるのかを解説していきます。

効果1:求める人材を確保できる

採用サイトで企業が求める人物像を明確にアピールできれば、質の高い応募が見込めます。応募数を増やすことも目的ですが、求めていない人材からの応募が増えるだけでは意味がありません。採用サイトで企業理念や社風をしっかり伝えることや、求める人材の胸にささるようなメッセージを送ることで、企業が求める人材からの応募が見込めます。

効果2:魅力を訴求することで志望度を高めることができる

企業の魅力を伝えることで、企業への興味や関心につながりやすくなり、求職者の志望度を高める効果があります。文章だけの企業紹介では魅力を伝えきれず、数ある企業情報のなかに埋もれる可能性が高くなります。採用サイトを制作することで、企業オリジナルのコンテンツを設けるなどすれば、求職者に興味をもってもらうきっかけ作りにもなります。

効果3:不安の払しょくができる

採用サイトの情報が豊富にあることで、求職者が抱く不安を払しょくできます。求職者が企業の情報を集めるなかで、十分な情報がなければ入社後のイメージがつかめずに不安に感じてしまいます。企業理念や社風について理解を深めることができ、業務内容もしっかりと把握できれば安心してエントリーできるようになります。

効果4:入社後のミスマッチを防ぐことができる

採用サイトでしっかりと企業情報や業務内容を伝えられれば、入社後にこんなはずじゃなかったとイメージの乖離は少なくなります。事前に情報提供をすることで、自身に適正があるのか、やりたい仕事なのかをじっくり検討してから応募できるため、ミスマッチを防いで早期離職の低減につながります。

効果5:媒体に頼らず直応募を集めることができる

媒体に頼らないことも、採用サイト制作で得られる効果のひとつです。求人媒体は多くの求職者に見てもらえるメリットがありますが、掲載する内容に限度があるため、十分に企業の魅力を伝えきれないといったデメリットもあります。また媒体への掲載費用や、エージェントを通す場合にはさらにコストがかかります。長期的な目線でみれば、コストカットが見込めます。

3.採用サイトの効果を最大化するためのコンテンツとは

採用サイトを最大化するためのコンテンツと、そのポイントについて紹介していきます。

応募者へのメッセージ

求職者にとって、企業からのメッセージは応募するうえで大切なポイントです。企業の採用に対する本気度が伝わりやすく、どのような人材を求めているかもつかみやすい内容となります。

職種ごとの業務内容

部署や職種ごとの業務内容を具体的に紹介しましょう。企業の事業内容や製品紹介などは掲載するべきですが、求職者は入社後に自身がどのような仕事をするのかを具体的に知りたがっています。製品やサービス名など専門的な言葉は使わず、一般的にわかりやすい言葉にかみ砕き、一人で任される範囲やチームで進めるプロジェクトの進め方などを紹介しましょう。

経営の想い

企業が歩んできた歴史や、今後の展望など経営に対する想いを知ることで、求職者は企業の資質を見ます。想いに共感できれば、志望度のアップにもつながります。また社長自らが語っていれば、より届きやすいメッセージとなります。とくに社長の若いときの経験談や仕事に対しての熱意などを、求職者でもわかりやすい言葉で表現できればより効果が高いものになります。

企業理念・目指す姿

企業理念や目指す姿は、企業にとって求める人材を明確化させるために必要なコンテンツです。しかし文章だけでは伝わりにくく、理解度が低ければ求める人材からの応募には至りません。そのため企業理念や目指す姿は、印象に残りやすいように工夫する必要があります。特徴のあるキャッチコピーやデザイン性で、ターゲット層の心に響く内容である必要があります。

先輩社員の声

先輩社員の声は入社後の自分自身とリンクさせて、具体的なイメージにつながります。またどのような社員が働いているかも、求職者にとって気になるポイントです。先輩社員が仕事に対しての熱意や大切にしていること、どのように仕事を進めているかなど、入社後の自分がイメージできるような内容を掲載しましょう。

会社の風土

会社の風土を明確にイメージできれば、応募への不安が軽減されます。会社の風土は言葉だけでは伝えきれないため、写真やイラストを多く取り入れると効果的です。残業時間や有休消化などワークライフバランスがわかるような内容や、社員の仕事に対するモチベーションについてなど、具体的なエピソード紹介があるだけでリアルな雰囲気が掴みやすくなります。

キャリアパス

自身のスキルアップについての方法は、求職者にとって志望度にもつながりやすい項目です。入社後のフォロー研修やOJTがあり安心して仕事を続けられるか、どのような取り組みでスキルアップしていくか、目標とするキャリアパスに向けて資格取得制度やフォロー体制といった情報の掲載があれば、企業への信頼感が増し安心して応募できます。

4.効果を半減させてしまう残念な採用サイト

効果を半減させてしまう残念なサイトのポイントをご紹介します。採用サイトを制作すれば効果があがるというわけではありません。

イメージ写真しか掲載されていない

イメージ写真しか掲載されていない場合、求職者にとって具体的なイメージが湧きにくい採用サイトになります。リアルな写真を掲載していれば、言葉では伝えられない企業の雰囲気を感じ取れるため、写真は重要な役割を果たします。オフィスの環境や社員の様子などを写真で見て、入社後の自分をイメージできるかが大切です。

募集要項しか掲載されていない

採用サイトに募集要項しか記載されていなければ、求人サイトへの掲載と効果はあまり変わらないでしょう。むしろ多くの求職者が目にする求人サイトよりも、効果が薄れる可能性もあります。社員の仕事に対しての意欲やどのように仕事をしているか、福利厚生をどのように利用しているかなど、求職者が必要としているプラスアルファの情報を掲載する必要があります。

応募の導線がない

求職者が応募したいと感じたら、迷わずすぐに応募できる導線を作ることが大切です。企業の魅力を十分に伝えて、求職者が安心できるような情報を十分に伝えても、どこから応募するのかわかりにくければ求職者にとってストレスになり、サイトからの離脱の可能性を高めてしまいます。採用サイトの構成では、応募フォームへの導線や応募ボタンは明確にしましょう。

5.採用サイトの効果的な運用の仕方

採用サイトを作っただけでは、効果を発揮することは難しいです。
採用サイトを見てもらう“手段”を考える必要があります。
手段のひとつとしてSEO対策がありますが、求人に関してはSEO対策を行っても、キーワードが“会社名+採用”くらいしかなく、検索順位をあげるのは非常に困難です。
採用サイトを見てもらう手段として、下記の5つの方法があります。

・まずは社内で見てもらう

採用サイトを公開したら、社内報や社内SNSなどを利用し、採用サイトが出来たことを告知します。
社内で採用サイトの認知度を高め、採用に関心を持ってもらうことで、社員から優秀な人材を紹介してもらうリファラル採用につながる可能性もあります。
まずは、社内で採用サイトを広めてください。

・説明会や就職イベントなどと組み合わせて見てもらう

説明会や就職イベントと組み合わせることで、就職や転職に意欲の高い求職者に見てもらうことが可能です。
説明会やイベントで伝えきれなかったことを、採用サイトでフォローする。
そうすることで、求職者に自社の良さを深く知ってもらい、応募につながります。
採用サイトのQRコードを貼ったパンフレットやノベルティを、説明会で配ることで持ち帰って見てもらうことも可能です。

・求人媒体と組み合わせて見てもらう

リクナビやマイナビなどの求人媒体と組み合わせることで、検索エンジン以外から見てもらう機会が増えます。
現在では、求人媒体も様々なものがあり、それぞれ媒体の特長があります。
求める人材にマッチしている媒体を選んで組み合わせましょう。

・効果測定を行い、採用サイトの質を上げる

採用サイトの運用で重要なのは、効果測定を行うことです。
効果測定では、アクセス数や応募してきた人物の傾向を分析します。
もし求めている人材からの応募が少ない場合は、掲載している情報が合っていない可能性があります。
その場合、サイトの内容を修正する必要があります。

・採用サイトの情報は求める人材が知りたい情報か?
・情報は正しく伝わっているか?
・自社のイメージからかけ離れたイメージになっていないか?
・応募までの流れがしっかりできているか?

数字的な部分以外に上記の内容を再確認することで、採用サイトの方向性を修正することが可能です。
効果測定と確認を定期的に行うことで、より求める人材に伝わる採用サイトにつながります。

・常に最新の情報を掲載する

採用サイトの情報は、常に最新が表記するようにしましょう。
特に“募集職種”、“募集要項”が古いままの場合、応募者と企業側で募集内容の情報が異なり、採用後のトラブルにつながる場合もあります。
また、既に募集が終了している職種を表記したままや、退職した社員の写真を掲載したままなどは、求職者の混乱を招き、自社のイメージダウンにも繋がります。
情報は常に最新になるよう心がけてください。

6.採用サイトの効果が発揮されている事例

採用サイトの効果が発揮されている企業をご紹介します。それぞれ企業の特徴を活かしたオリジナルのコンテンツが魅力的です。

ネガティブになりがちな「平均残業時間」や「有給取得率」をリアルに掲載


Peach Aviation  リクルートサイト

残業時間や有給取得数などの数値がグラフでわかりやすく掲載されています。求職者にとっては気になる内容です。また社員の前職が紹介されており、他企業からの転職者が多いことや、年齢層や出身国まで紹介されて多様性の高い企業であることがわかります。

企業の特徴をわかりやすく伝える


武蔵野工業  採用サイト

企業の特徴的な実績や事業戦略を数字やキーワードなどで、初めて見る人にも伝わりやすく掲載しています。また平均勤続年数や夜間勤務数、月の残業時間数などの数字も公表することで安心して働ける企業のイメージにつながります。

年次に関わらず最前線で活躍できる人材採用


ADKホールディングス  リクルートサイト

若手やベテランに限らずさまざまな部署の社員が、働くうえで大切にしていることを一言で表現したメッセージが、顔写真つきでトップページにずらりと並んでいます。どのような社員が職場にいるかが見え、個性の違いを大切にしている企業であることが伝わります。

働く社員の魅力を写真で伝える


猫カフェMOCHA  採用情報

働く社員の写真が様々なコンテンツページで掲載されており、そのイキイキとした社員たちの魅力が企業のイメージにつながっています。また社員の勤務後や休日の過ごし方なども見せることで、個々の生活に合わせて働ける企業であることが伝わります。

社員紹介のコンテンツが充実している


良品計画  採用情報

さまざまなコンテンツに社員が登場します。社員紹介のコンテンツでは、「自身を無印良品の製品に例えると」という視点で、仕事に対する思いや自身の仕事の役割などを語っています。面白く読み進められ、無印良品の魅力をより感じられる採用サイトになっています。

7.まとめ

採用サイトは、コーポレートサイトや求人サイトへの情報掲載よりも、自由に多くの情報を提供できます。採用サイトをうまく活用できれば、採用活動もスムーズになるはずです。しかしせっかく採用サイトを制作しても、コーポレートサイトや求人サイトでもまかなえる情報提供では効果は発揮できません。企業の魅力や求職者が必要としている情報をしっかりと提供して採用サイトを効果のあるものにしましょう。

執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也

ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。

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