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公開日:2023.11.21 / 最終更新日:2023.12.19
採用サイトでの社員インタビューとは?制作のコツ紹介
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採用サイト制作における効果的な社員インタビューとは?その目的・制作方法・掲載のメリットなどを解説します。効果の高い社員インタビューを採用サイトに掲載することで、採用力を高めていきましょう。
目次
1.社員インタビューの目的
採用サイトにおいて、定番かつ最も読まれるコンテンツのひとつが社員インタビューです。社員の声を通して、職種ごとの実際の仕事内容や日常の業務フローを伝えることはもちろん、企業の文化や職場環境の雰囲気などをリアルに伝えることができます。また、人選によってキャリアアップや成長を伝えたり、職場の働きやすさや制度など、ワーク・ライフバランスを伝えることも可能です。求職者に自分自身がその職場で働いている姿を想像しやすくなり、応募動機を固めるきっかけともなり得ます。
2.閲覧の時期
採用サイトに掲載する社員インタビューは何人くらいが適切でしょうか。人選を始める前に、社員インタビューを読ませることで何を伝えたいのかを、まず整理しましょう。職種ごとの業務内容を伝えたいのか、キャリアや成長なのか、働き方なのか。伝えたいことのパターンを作って、そのことを語れる社員を選んでいくと自然と人数が決まると思います。
若手人材
若手(入社年の浅い方)への社員インタビューは、求職者が最も自身の気持ちを重ねやすいインタビュー記事です。入社動機や仕事に対する考え方なども、世代の近い社員の言葉の方が、より共感を生みやすいでしょう。総合職採用にしてもジョブ型採用にしても、若手社員が入社後、所属することになる可能性が高い職種の社員インタビューは、ひととおり掲載しておく方が、入社後のアンマッチングを防げます。とはいえ、企業によっては多数の職種が存在し、紹介しきれない場合もあると思います。ざっくりと分けて、何パターンを掲載するなど、場合によっては割り切りも必要です。例えば商材Aを売っている営業職社員と、商材Bを売っている営業職社員とでは、社内的な職種は違えど、大きな意味での業務内容は同じということもあります。社内的な区分けにこだわりすぎず、求職者からみて大きく業務が違うのかを意識して人選していくことが重要です。
中堅人材
入社5〜10年程度の中堅社員への社員インタビューでは、キャリアアップやワーク・ライフバランスについて表現することが可能です。ローテーションでいくつかの業種、職場、ポジションを経験した方には、それぞれの職場で何が身に着いて、それが現在にどう活かされているのかなど、ケースによっては時系列に沿って、そのキャリアを伝えていきます。また、結婚や育児などライフイベントによって入社当時とは状況が変わった方には、そのイベントに対して会社や他の社員からどのようなサポートがあったか、どのような制度を利用したかなど、仕事とプライベートの両立について語っていただくことで、長く働ける会社であることをアピールしてもらいます。
ベテラン人材
入社10年を超えるベテラン社員の方には、管理職としての仕事内容の紹介のほか、業務や会社の未来像など、会社側の立場からも業界展望や将来性、若手社員に期待することなどを語っていただきます。
若手人材を中心に、中堅、ベテラン、年齢、性別、民族など多様な方への社員インタビューを掲載することで、企業の多様性や包括性を示すとともに、様々な立場の求職者との共感接点を創出することができます。
3.社員インタビューの原稿の作り方
採用サイト制作においての、社員インタビュー原稿の作り方をご紹介いたします。自社で作る場合や業者に依頼する場合など、コストやスケジュール、クオリティなどを考慮しながら、作り方を決定しましょう。
社員へのアンケートから作成
社員インタビューの対象となる社員ご自身へのアンケートを元に原稿を作成します。入社動機、仕事内容・やりがい、今後の展望など5〜6項目程度の質問項目に対して、ご本人に記述形式でお答えいただきます。制作コストは下がりますが、ご本人の負担が増える作成方法です。個々人によって回答のレベルや表現方法、角度が異なるため、アンケート回収後のリライト、調整は必須になります。また、採用サイトのブランディングやコンセプトと、ご本人の回答が必ずしも一致するわけではないので、その部分はご本人への追加質問などで方向性を揃えていくことも重要です。
社員へのヒアリングから作成
インタビュアーが社員へのヒアリングを行い、その内容を基に原稿を書き起こして作成します。社員ご本人には事前にヒアリング内容を伝えておき、後日インタビュアーがヒアリングを行います。インタビュアーはご本人の言葉を補足しながら、話を膨らませるように質問を追加していきます。採用サイト全体のブランディングやコンセプトをより強固に表現することを意識しながら、ご本人からお話を引き出していきます。何を伝えたくて人選されたのかを再確認して、質問漏れがないようにお話をお聞きしていきます。
自社で作成するか発注するか
自社で原稿を作成する場合、コストの削減はもちろん、企業文化や特色をより深く反映することが可能です。反面、主観的になりがちで外部からの視点が不足することがあります。プロのライターに発注する場合、文章としてのクオリティが保証されることはもちろんですが、インタビュー時の深掘りや、話を膨らませていくことで採用サイトのブランディングやコンセプトと相乗効果を上げることにも期待ができます。企業のニーズ、リソース、目指す品質レベル、自社の状況を考慮しつつ、最適な作成方法を選択しましょう。
4.インタビュー記事本文以外のコンテンツ
採用サイトの社員インタビューには、記事本文以外にも求職者の興味喚起をするためのコンテンツや、本文を補足するための情報も掲載して、社員インタビュー全体として充実したコンテンツに仕上げてきます。
1日の業務の流れ
社員の1日の平均的な出社から退社までの業務の流れを、時系列に沿って紹介していきます。本当にあった1日を切り取るのではなく、平均的に業務イベントを盛り込んで、読み手が1日の業務を想像しやすくなるように構成します。1日の業務の紹介では業務を伝えづらい業界や職種では、1週間の流れや1ヶ月の流れにアレンジするなど、実際の業務内容が分かりやすくなるように工夫してみてください。
休日の過ごし方
社員の休日や業務後の過ごし方、趣味などを紹介するコラムを設けます。求職者と同じ趣味や嗜好を持っている仲間の存在を知ることで、入社意欲が高まったり、その人のインタビュー記事を読んでみようという気持ちになることがあります。業務とは直接関係のないきっかけづくりのコンテンツですが、インタビュー対象者の人となりを表すのに効果的なコンテンツです。
事業所紹介
事業所が複数存在したり、全国各地に点在している会社では、その方に事業所を紹介してもらうコンテンツなども有効です。社員の声を通して事業所だけではなく、その土地の特色、名産、美味しい食べ物などを紹介することで、求職者にその土地で生活する未来を想像させます。休日の過ごし方や事業所紹介の写真については、撮影に出向くのが難しいことも多いため、社員ご本人に写真を用意してもらうと良いでしょう。
5.写真掲載のコツ
採用サイト制作時に掲載する社員インタビューの写真は、インタビュー内容を補完するとともに、職場の雰囲気やインタビュー対象者の人となりを伝えることができる重要なアイテムとなります。特に就活初期においては、文章を読み込む前に、まずは写真をパラパラと眺めているという求職者も多く存在します。視覚的に会社の魅力を伝えたり、社員インタビュー記事への興味喚起に繋げることが可能です。
どのようなシーンを撮影するか
実際の仕事内容に合わせて、自然なワークシーンを撮影していきます。インタビュー全体を俯瞰して、オフィス、会議室、作業スペースなど、様々な場所で撮影を行いましょう。特殊な作業機械や商材を扱う職種では、なるべくその対象物を入れ込んだシーンも撮影します。文字面だけでは想像しづらい状況を写真で再現することができれば、より業務内容理解を深めることができるでしょう。個人の業務シーンだけではなく、商談、社内打合せ、会議、共同作業など他の社員との絡みなども表現することができれば、より魅力的な演出が可能です。
自社で撮影するか発注するか
写真の撮影に関しては、可能であればプロに発注することをお勧めします。高品質であることはもちろんですが、採用ブランディングのイメージに合わせて、一貫したスタイルで統一できること、客観的な視点からワークシーンを創出できることなどが挙げられます。
その他にも、採用サイトに掲載された際のレイアウトを意識することや、PC・スマートフォン両方を意識した構図など、見えない部分での配慮も様々必要となります。
6.社員インタビューの参考事例
ゴマシオカンパニーで採用サイト制作を行った事例の中から、社員インタビューの参考事例をピックアップしてご紹介いたします。
川崎汽船 キャリア採用サイト
インタビュー原稿はミッション、エピソード、スピリット、Q&A、1日のスケジュールとコーナーを区切って掲載しています。全体的には長文のインタビュー記事ですが、センテンスを区切ることで読み進めやすい構成にしています。
JFE環境サービス 採用サイト
ワークシーンの写真は技術職らしいプラント内の作業シーンと、デスクワークをバランス良く振り分けて撮影しています。交代勤務の働き方を伝えるために、1日のスケジュールを日勤のパターン、夜勤のパターンと分けてどちらも閲覧できるようにしています。
7.まとめ
採用サイト制作における社員インタビュー記事は、求職者に対して会社と仕事の魅力を訴求して、応募動機の形成に繋げることができる重要なコンテンツです。適切な人選、作り方を行うことでその効果をより高めることができます。作成後には、どの記事がよく読まれているのか、求職者の関心がどこにあるのかなどアクセス解析を行うことで、コンテンツのブラッシュアップにも繋げていきたいところです。
また、社員インタビュー対象者となった社員達の帰属意識を高め、改めて自身の業務に向き合うことがモチベーションに繋がるという、隠れた効果も期待できます。
現場の社員の生の声、仕事への熱い情熱を求職者に伝えることで、採用効果の高い社員インタビュー記事作成にチャレンジしてください。
執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也
ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。
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