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公開日:2024.08.26 / 最終更新日:2024.08.27

【2025年卒】採用活動分析

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昨今の採用市場では、内定獲得の早期化や企業の採用理由の変化がますます顕著になっています。学生たちが企業を選ぶ際に求める情報や、企業側の採用活動における課題も多様化しており、これらの動向をしっかりと把握することが重要です。

今回は2025年卒の採用動向調査をもとに、最新の学生の傾向を分析してまいります。

出典:キャリタス就活 学生モニター2025調査
出典:マイナビキャリアリサーチLab 2025年卒企業新卒採用予定調査

目次

学生の就職活動調査

・5月時点で76.9%が内定獲得

・内定企業に求めるフォローは「社員との交流機会・面談」が最多

・意思決定のためにもっと必要だと感じている情報は「実際の仕事内容」

・「会社紹介動画」の需要が増加

・「安定している」が49.9%で6年連続最多

企業の採用予定調査

・「目下の人手不足解消」へ採用理由が変化

・説明会への誘導が課題

まとめ

学生の就職活動調査

5月時点で76.9%が内定獲得

5月1日の調査時点で内定を得ている学生は全体の76.9%。4月(62.8%)からの1カ月間に約14 ポイント上昇し、7割台後半に達しています。
前年同期調査(70.2%)を6.7ポイント上回り、学生の内定獲得が早期化していることが顕著に見てとれます。
3月1日時点で内定を得ている学生の増加幅が大きく、来年度はさらに早期化することが予想されます。

内定企業に求めるフォローは「社員との交流機会・面談」が最多

文理とも最も多いのは「社員との交流機会・面談」で、それぞれ7割前後が選んでいます。
現場の社員との対話を通じ、実際の仕事内容や社風、働き方の実態などを確認し、その企業で働くイメージを具体化したいと考える学生が多いことが読み取れます。 2番目の「他の内定者との交流機会」については文系で6割を超えるのに対し、理系は4割台と差が見られました。
「意思決定にフォローは必要ない」は文理ともに 1 割未満となっており、ほとんどの学生が何かしらの内定後のフォローを求めていることがわかります。

意思決定のためにもっと必要だと感じている情報は「実際の仕事内容」

内定を得た企業について意思決定のためにもっと必要だと感じている情報は何かを調査したところ、最も多いのは「実際の仕事内容」で約6割に選ばれています。
上位項目を見ると、選考中は聞きづらかった項目も、内定を得て入社の意思決定をする際には、しっかりと確認したい学生が多いようです。
入社した後の実際の働き方や、将来像を描くにあたっての情報をより必要としていることがわかります

「会社紹介動画」の需要が増加

就職情報サイトで企業を探している際、基本的な企業情報(会社概要、募集要項など)以外にどのような情報を求めているのかを聞いたところ、「採用プロセスと選考方法」が最も多く、次に「求める人物像」「会社紹介動画」が続いています。
なかでも「会社紹介動画」が前年度から5.7ポイント増加して5割を超えたことには注目すべきです。動画が好まれる理由については、なるべく短時間で会社の雰囲気を知りたいという学生のニーズがあるのかもしれません。

「安定している」が49.9%で6年連続最多

企業選択のポイントについてのアンケートでは「安定している会社」が49.9%で6年連続で最多となりました。4年連続で増加しており、5割に届く勢いとなっています。
「給料の良い会社」も3年連続で増加し、物価高に伴う経済面への不安や、初任給引き上げや賃上げといった企業側の動向の影響が考えられます。
「勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社」も比較的増加幅が大きく、待遇面や働く環境への安心感を求める傾向がうかがえます。

企業の採用予定調査

「目下の人手不足解消」へ採用理由が変化

新卒採用実施の理由の変化を見ると、「将来の幹部候補・コア人材の確保」が3年連続で減少する一方で、「退職者の増加」や「前年に新卒を採用できなかったから」は増加しています。将来の幹部候補やコア人材としての新卒採用は減少する一方、目下の人手不足解消のために新卒採用を実施する企業が増えているようです。

説明会への誘導が課題

採用難の状況の中、採用活動の中で特に難易度が高くなると考えているフェーズについて調査したところ、前年同様もっとも割合が高かったのは「説明会参加者を選考に繋げる」で37.5%、続いて「応募者を説明会に繋げる」が34.6%でした。予定している対策を聞いたところ、「具体的な自身が活躍できるイメージを伝える」、「仕事内容や処遇について、いいことも厳しいことも含めてより丁寧な説明を心がける」や「応募者の質問に答え、合わない条件も妥協点を見出すようにしている」などのコメントが見られました。欠点となるような情報でも真摯に伝えることなど、よりリアルな情報を伝えることを意識していることが見てとれます。

まとめ

今回は以上になります。

2025年卒の採用動向を振り返り、学生の傾向と重要なポイントをお伝えしました。採用市場の変化はますます加速しており、今後も学生のニーズや企業の戦略に柔軟に対応することが求められます。

執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也

ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。

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