2019.07.19

離職者も貴重な人財!注目のアルムナイ制度とは?

採用支援

人事・採用に携わる方で、近年「アルムナイ」という言葉をよく耳にするかと思います。
アルムナイとは英語で「卒業生」「同窓生」を意味しています。
採用においては、一度離職した社員(OB・OG)を指す言葉として使われており、定年退職者以外の退職者のことを言います。
企業がOB・OGと継続的な接点を持ち、再度雇用する動きを「アルムナイ制度」と呼びます。
外資系企業では、このアルムナイ制度は盛んに行われており、それが日本でも浸透し始めました。
かつては会社を辞めた人との関係は、切れることが多かったですが、近年、アルムナイを貴重な“人的資源”と捉えて、新たな採用手法や企業ブランディング手法の一つとして取り入れられています。
今回は、このアルムナイのメリット、デメリットをお伝えしたいと思います。

メリット

アルムナイを活用するメリットは以下の3点です。

採用後のミスマッチが起こりにくい。

充分なスキルや経験があり、自社の環境をよく理解しているため、入社後の適応力が高く、職場とのミスマッチも起きづらく、即戦力として期待できます。

新規採用と比べて教育コストがかからない。

以前に自社で働いていた経験があるため、再雇用の際でも企業の採用基準に達するスキルや経験を持っていることが多く、研修などにかけるコストを削減できます。

選考スピードを短縮できる。

新たな人材を採用する際には、人材サービス会社への依頼や説明会、面接の実施など、ある程度の期間を必要になります。
対してアルムナイであれば、直接声をかけられ、会社概要の説明も省略することができるため、採用までに至るスピードを大幅に短縮することができます。

デメリット

しかし、アルムナイは活用方法を間違えるとデメリットになる場合もあります。
採用する際に、気をつけたいところは以下の3点になります。

既存社員との人間関係に注意

会社を一度退職している人材のため、既存社員からは“一度会社を辞めた人材”と敬遠され、アルムナイが職場に馴染めない場合や必要以上の圧力をかけられてしまうなど、人間関係で問題が起こる可能性があります。
再雇用する前に、配属先の既存社員とコミュニケーションを取る場を設けるなど、アルムナイと既存社員が友好的な関係になれる配慮がとても重要となります。

給与や待遇面での配慮が必要

会社を離れている間に、かつての同僚や部下が昇進し、上下関係や給与・待遇面で不満を感じるアルムナイや、逆にアルムナイの給与や地位などを必要以上に優遇しすぎると、既存社員のモチベーションの低下につながる可能性が大いにあります。 アルムナイを採用する際には、給与や待遇面ではよく話し合い、アルムナイと既存社員のお互いが不公平感を感じないように努めることが大切です。

アルムナイとの良好な関係を保ち続ける工夫が必要

アルムナイに再び自社で活躍してもらうために、退職後も良好な関係を保ち続けることが重要です。 メールやSNSで情報を発信する、アルムナイ専用サービスを提供するなど様々ですが、必要になった時にすぐ声をかけられるように、アルムナイとの関係を長期的に維持していくことが重要になります。

 

某企業では、Facebookにアルムナイ専用のコミュニティを作成し、アルムナイ同士が繋がれるような仕組みを作っています。また別の企業では、定期的にアルムナイ限定のイベントを開催し、アルムナイとの良い繋がりを続けているようです。
このアルムナイ制度を成立させるには、人事・採用担当者がアルムナイとの関係性を継続的に維持していかなくてはいけません。また企業としても、いったん退職した社員が知識と経験を身につけて、また自社で働きたくなるような雰囲気を作り出すことも大切でしょう。
今後もさらに広がる可能性があるアルムナイ制度、従来の採用方法を一度見直すタイミングかもしれません。

クリサイ
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