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公開日:2021.07.05 / 最終更新日:2023.08.17

「フォントの選び方」をもう一度考えてみませんか?

その他 デザイン 解説

日々見る様々な文章は、視認性、可読性、判別性の要素で成り立っています。
視認性:パッと見た時の見た時に、認識できるか。
可読性:文章がストレスなく読めるか。
判読性:しっかりとその文字として認識できるか?間違った読み方をしてしまわないか?
この3つ要素を意識し文字を組み合わせることで、読みやすい、わかりやすい文章につながります。
今回はそんなフォントの使い方や選び方にについてお話ししたいと思います。

目次

・フォントの基礎知識

・細い文字で可読性を上げる

・クセの少ないフォントを選ぶ

・読み間違いが少ないフォントを選ぶ

・欧文書体には等幅フォントは使わない

・英文には和文フォントはNG

・まとめ

フォントの基礎知識

主に日本語(和文)書体には、「明朝体」と「ゴシック体」、欧文書体は「セリフ体」と「サンセリフ」に大きく分かれます。
明朝体は、横線の幅が縦線よりも太くなっており、止めや払いの部分に三角の山になっている”ウロコ”と呼ばれるものがあるのが特徴です
読ませる文章や、高級感を感じさせるロゴなどにもよく使用します。
それに対してゴシック体は線の幅縦横ほぼ一定で視認性が高く、遠くから見ても判別がしやすいです。
そのためタイトルや見出しの文字として、使用されることが多い書体です。
欧文書体のセリフ体については、縦線が太く、明朝体と同じくウロコがあります。
格式高い書体が多く存在しており、主にTimes new romanやCaslonなどが代表的です。
サンセリフ体は日本語書体のゴシックと同じく要素を持っており、HelveticaやCentury Gothicなどが有名です。
他にも、筆で書いたような「楷書体」や「スクリプト体」、手書き風の「デザイン書体」などがあります。

細い文字で可読性を上げる

テキストなどの文章に使用する文字には、細いフォントを使用すると可読性が上がります。
特に明朝体、セリフ体は可読性に優れており、学校の教科書の文章はほとんど明朝体で構成されているため、自然となじみがあるフォントです。
ゴシック体でも問題はありませんが、その場合は太さは細いものを使用するようにしましょう。太い書体で組んでしまうと文字の印象が強く、目が疲れてしまい可読性が下がります。
長い文章で使用する場合は細いフォントでストレスなく読んでもらうようにしましょう。

クセの少ないフォントを選ぶ

書体によってクセが強いフォントがあります。
タイトルやキャッチコピーなどにはとても効果的ですが、それ以外の場合は、あまりクセのないフォントを選ぶ方が良いです。
文章にクセの強いフォントを使用すると、読みづらかったり読み間違えてしまうなど、本来伝えたかった内容が読み手に伝わらない場合もあります。
文章に使うフォントはヒラギノやMSゴシックなどのスタンダードなフォントを使用するようにしましょう。

読み間違いが少ないフォントを選ぶ

例えば、数字の0(ゼロ)と英字のO(オー)、大文字I(アイ)と小文字のl(エル)となどはぱっと見の区別がつきにくい場合があります。
ゴシック体においては線がの太さが均一なフォントが多いため、より違いがわかりにくい文字です。その場合、ユニバーサルデザインに対応したUDフォントがあり、形が同じ傾向の文字や記号などに違いを持たせ読み間違いを減少できます。
特に商品の取扱説明書や医療系のパッケージなど、読み間違いを起こしてはいけない制作物に関しては、UDフォントを使用すると良いかもしれません。

欧文書体には等幅フォントは使わない

欧文書体には「等幅書体」と「プロポーショナル書体」があります。
等幅書体はすべての文字が同じ文字幅でデザインされる書体です。対してプロポーショナル書体は文字の形や特徴に合わせて文字幅が異なります。
多くの欧文書体はプロポーショナル書体なのですが、稀に等幅書体のものがあります。
等幅書体で文章を入れた場合、パラパラして大変読みづらくなります。
かならずプロポーショナル書体に変更するようにしましょう。

英文には和文フォントはNG

キャッチコピーや見出しなどで和文と英文が組み合わされている場合、日本語フォントで英文(英単語)を書くのは避けた方が良いです。
基本日本語フォントは等幅書体です。上記で説明した通り英字には等幅書体は不向きであり、可読性や視認性が下がります。
また見た目も美しくないため、英文がある場合は欧文書体に変更して書くようにしましょう。

まとめ

フォントの使い方で制作物の印象は大きく変わります。
制作物だけでなく、プレゼンの資料や普段何気なく見ている書類などでも
適したフォントを使用することで、見やすさや内容への理解や興味関心が高まります。
フォントを知ることで、より説得力の増す制作物を作ることが可能になります。
様々なサイトでもフォントについて説明しているものがあるので、
これを機会にいろいろ調べてみてください。

執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也

ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。

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