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公開日:2022.09.21 / 最終更新日:2023.09.25

2024年度版 採用活動分析

人事・採用担当 採用サイト 採用トレンド 採用支援 調査

近年採用のオンライン化やインターンシップが主流になるなど、 新卒採用を取り巻く環境が大きく変わりました。
また就職活動が早期化することで学生の内定時期も前倒しとなってきており、 人事担当も様々な方法で学生との接点を持つ工夫を行なっていると思います。

そこで今回は2023年度の採用分析を2回に分けてお伝えし、2024年度に向けての傾向をお話しできればと思います。

目次

1. 23卒の就職内定率について

2. 学生の意識調査

3. 企業が採用に注力するコンテンツ

4. 採用コンテンツ全体について

5. 採用ホームページについて

6. 採用パンフレットについて

7. 採用動画について

23卒の就職内定率について

早まる、学生の進路確定

■就職内定率(22卒・23卒の比較表) 大学生、全体(就職志望者/単一回答)
※大学院生除く

出展:就職未来研究所 「就職内定状況」について(株式会社リクルートキャリア)

2022年6月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は73.1%(+4.6pt)と2017年卒以降最も高い数値となりました。
上記のグラフから前年より内定率が高いことを考えると、学生の内定辞退率は前年以上に発生する可能性があると考えられます。
内定辞退の発生を背景に追加募集など採用活動を積極的に行っている企業もみられます。

学生の意識調査

大手企業志向が48.5%に減少。

■企業志向(大手志向と中堅・中小志向)

出典:2022 年卒マイナビ大学生就職意識調査査 企業選択のポイント

中堅・中小志向は47.8%と昨年より上昇。
大手企業志向は、21年卒で過去最高値となってから2年連続で減少しています。
対する「中堅・中小志向」は前年より増えており、両者の数値は17年卒調査以来、最も近づきつつあります。

20卒以降、減少傾向だった「楽しく働きたい」が3年ぶりに上昇。

■企業志向(大手志向と中堅・中小志向)

出典:2022 年卒マイナビ大学生就職意識調査査 企業選択のポイント

経済状況の悪化や大きな災害などが起きた際は同項目(楽しく働きたい)が
減少する傾向にありますが、新型コロナウイルス感染症の観点で見ると、昨年を通してワクチン接種が進んだほか、各種行動制限の緩和などが進みました。
そうした状況のなか、学生にとっても社会に対する不安が軽減されたことが、3年ぶりの数値上昇の背景となった可能性も考えられます。

企業が採用に注力するコンテンツ

【新卒採用企業の意識調査】
「ターゲット層の応募者を確保」「内定辞退の防止」が課題

■2023年新卒採用で重視する施策

出典:HR総研 2023年新卒採用動向調査(ProFuture株式会社)

中堅企業では「自社セミナー・説明会」、「自社採用ホームページ」、
「インターンシップ」がともに最多となり、大企業と同様に、
あらゆる媒体を活用して積極的に活用してターゲット層の学生を獲得しようとしています。
中小企業が重視する施策では、「自社採用ホームページ」が顕著に多く45%、
次いで「自社セミナー・説明会」が32%、「インターンシップ」が28%となっています。
採用活動のオンライン化に伴い、これまで重視していなかった中小企業では、
自社採用ホームページの制作・強化」が喫緊の課題となっていることがうかがえます。

採用コンテンツ全体について

8割以上が採用ツールのイメージが会社のイメージに直結する!



企業が個別に発信している情報の中で採用ホームページが最も多い結果となりました。Youtubeで発信している動画も見ている人もおり、オウンドメディアを通じて情報を得ている学生が多くいることが見受けられます。
企業のイメージに変わるかの質問対して、7割強の人が変わると答えています。この結果より採用サイトや採用ツールから感じるイメージが会社のイメージに直結することにつながっています。

採用ホームページについて

学生は自分が望むイメージと企業の人物イメージを照らし合わせている。



企業研究時に見るコンテンツとして、会社概要や業務内容が多い結果となりました。次に採用コンセプトや求める人物像などが多く、自身が望んでいる部分と企業側が求めている人物像がマッチしているかが 応募するきっかけになっているのではと考えられます。
社員インタビューの人数においては4~5人が最適と考える人が多い結果となりました。
ただ職種が多数ある場合や内定後に配属される部署が複数ある場合は、関わる職種のインタビューはなるべく掲載することをおすすめします。掲載することで企業の仕事内容の全体がわかりやすく、企業への興味関心につながります。

採用パンフレットについて

半数の人が気軽に見れるパンフレットを希望している




パンフレットでもホームページと同じく会社概要や業務内容が多い結果となっています。
適切なページについては5~8Pがもっとも多く、見開き(4P)なども多数いる結果となりました。
就職活動時において、就活生は多くの企業の情報を得ようとするため、 合同企業説明会などで配布するものは、気軽に配布できる見開きのパンフレットにしたり、 また個別の説明会は、より詳しく記載してある8Pのパンフレットを配布するなど、 配布する機会によって使い分けると効果的です。
またパンフレットは採用サイトとは異なる人のインタビューなどを掲載するなど、 もらった人だけが知ることができる特別感を出すことも重要です。

採用動画について

動画は何をテーマに伝えるかが重要



採用動画は比較的短いものが好まれている傾向があり、 10分以内のものが80%以上となっております。
オンラインでの説明会が一般化した中で、 動画で何を伝えるかテーマを絞った構成にすることで、 就活生に企業のイメージを強く印象付けることができます。
また動画はYoutubeなどで拡散しやすく、来年就職活動する学生などにも印象付けることができます。

まとめ

上記のデータからコロナ渦の影響により安定志向が多かった近年の傾向から、楽しく働きたいなど学生のモチベーションが以前に戻りつつある印象を受けました。
そのため中小企業では、そうした学生へしっかり自社の魅力を伝えることや、内定後に不安を感じる学生をしっかりフォローすることが最優先になるのではと感じました。
また学生側も初めての就職活動で初めて知る会社や自分のスキルを活かせる会社を探す中で、 採用ツールが企業とつながる最初の架け橋になっていることをあらためて感じました。
今後も定期的に採用分析を行い、結果をお伝えしたいと思います。

執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也

ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。

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