ブログ > 採用サイト制作をする際に知っておきたいポイントと制作会社の選び方を紹介
公開日:2023.02.14 / 最終更新日:2023.12.08
採用サイト制作をする際に知っておきたいポイントと制作会社の選び方を紹介
人材採用はますます困難な状況になり、課題を抱えている企業も多いのではないでしょうか。どのような情報を掲載すればよいか、求める人材の応募数が増えないなど、悩みはつきものです。企業と求める人材のマッチング率を上昇させるためには、オシャレなサイトというだけでは意味がありません。
採用サイトの制作会社は多数あるため、ホームページなどで比較するだけではなかなか依頼先を決めるのは難しいことも実情です。採用サイト制作の成功に近づけるよう、制作に必要となる事前準備や、制作会社の選定ポイントなどをご紹介します。
目次
1.採用サイトを制作する目的とは?
2.採用サイトを制作する際の手順
3.採用サイト制作を発注する際に事前に抑えておきたいポイント
・見積もりの内訳が明示されており、金額の妥当性は感じられるか
・ページ表示スピードや正しいタグの設定などサイト構築時のSEOを実施してくれるか
・営業担当はもちろん、窓口となるディレクターとの相性が合うか
・採用パンフレットなども含めたトータルブランディングができる
4.採用サイト制作のポイント
1.採用サイトを制作する目的とは?
効果のある採用サイトを制作するには、なんのために制作する必要があるのか目的を明確にしましょう。
採用時のミスマッチを減らすため
採用サイトは企業について深く理解してもらい、企業が求める人材にエントリーしてもらうことが必要です。就労内容や就業条件が思っていたものと異なったといったミスマッチが発生すれば、せっかく採用につながっても、早期退職などに至る可能性が高まります。採用サイトによって、企業や募集要項についてわかりやすく紹介できればミスマッチの減少につなげられます。
応募者数を増やすため
採用サイトを作っても、サイトを訪問してくれる応募者がいない限り、企業を理解してもらえる機会はありません。またサイトを訪問してもらえても、企業に興味をもってもらうことや、企業理念を十分に理解してもらえない限り、エントリーする意欲も湧かないといえます。採用サイトを見てもらえる機会を増やし、求める人材からの応募を増やす必要があります。
競合他社との差別化
企業の特徴を採用サイトで見せることでオリジナリティの高いサイトになり、競合他社との差別化につながります。
企業の強みや将来のビジョンなどを伝えることで企業の今後の方向性などが伝わりやすく理解してもらえます。
採用コストを落とすため
採用サイトの制作によって、求める人材に高確率でアプローチできるようになれば、採用コストをカットできます。書類選考から面接、そして採用に至るまでには、膨大なコストと手間がかかります。むやみにエントリー数が増えるだけでは、選考に時間を要するだけであるため、反対にデメリットにつながり兼ねません。企業に求める人材に適したエントリーが多ければ、結果的に採用コストを抑えられるのです。
企業のブランド力向上
採用サイトの見せ方や情報の掲載の仕方により求職者が感じる企業イメージは大きく変わります。
採用サイトを活用することで、企業の認知度やブランド力を高めることが可能です。社員インタビューや経営理念など情報や写真をを充実させて求職者の印象に残る採用サイトにする必要があります。
2.採用サイトを制作する際の手順
採用サイトを制作するうえで必要となる大まかな手順をご紹介します。
採用サイトの目的をはっきりさせる
採用サイトの制作の目的は、ミスマッチを減少させること、エントリー数を増加させること、採用のコストカットです。労働人口が減少しているなか人材確保が難しい状況において、人事担当者にとっても、効率的でよい結果につながるような採用活動が重要です。ただ制作するだけではなく、目的意識をもつことが大切といえます。
ターゲットを明確にする
求める人材のターゲットを明確にして、具体的に伝える必要があります。求めていない人材から応募があっても、選考しなければならない分、デメリットが増えます。積極的な姿勢、前向きな性格などといった抽象的なものではなく、一人でこの業務をおこなう、チームで協力して進めるなど、具体的な業務内容を伝えて、自身に適正があるかどうか判断してもらうことが大切です。
採用サイトに掲載する情報の整理
企業情報や求人情報など、掲載する内容を整理します。とくに応募者が知りたい情報や企業が知ってほしい情報は余すことなく載せましょう。経営方針や、企業文化、具体的な就労内容や就労条件などです。応募者が知りたい情報が正確に網羅されていることで、満足感と信頼感を得られることにつながります。
サイトデザインとサイトマップの作成
採用サイトには、企業の雰囲気が伝わるようなデザイン性と、サイトの構成がわかりやすくまとめられたサイトマップが欠かせません。応募者は、競合他社のサイトも閲覧してエントリーを検討しているはずです。競合他社と採用サイトを比較されることは必至であるため、サイトデザインが乏しく、利用しにくい・わかりにくいサイトであれば、企業の魅力は薄れてしまいます。
予算・納期を決める
採用サイトにかかる費用について予算と納期を決めます。求人媒体に掲載している場合には、採用サイト制作との費用対効果を見ると検討しやすいでしょう。予算が定まらない場合には、いくつかの制作会社から見積もりをもらい、採用サイトの費用相場を知ることも必要です。 予算によって、トータルサービスで依頼することもできれば、自社内である程度の画像やテキストを準備してコストカットしなければならないなど、具体的に思案できるようになります。どれくらいオリジナリティを出すか、それともテンプレートを活用するかによって費用や納期が変わります。
制作会社に発注する
必要な事前の準備が整えば、制作会社へと発注します。
3.採用サイト制作を発注する際に事前に抑えておきたいポイント
採用サイトには自社での事前準備も大切ですが、制作会社のノウハウなどにより仕上がりは大きく左右されます。制作会社の選定の際に、抑えておきたいポイントをご紹介します。
戦略や企画など上流工程に対しての積極的な提案があるか
採用サイトには、企業のブランディングが反映される必要があります。企業の強みなどを整理して、必要とする人物像などを設定することは、企業にとっては経営戦略のひとつです。形だけのホームページではなく、企業の課題解決が見込めるような採用ツールになるよう、ヒアリングや提案を先導してくれる依頼先であれば安心です。
採用サイト制作実績があるか
採用サイトは、通常のホームページとは異なり、企業の求人情報のわかりやすさや応募者による操作の利便性が求められ、採用サイトならではのノウハウが必要になります。そのため、採用サイトの制作実績があれば、強みになるといえるでしょう。
コンテンツ企画・取材もしてもらえるか
企業の雰囲気などを伝えるように工夫したコンテンツの企画も大切なポイントです。たとえば、応募者の目線にたち企業へのインタビュー内容を掲載する、社長への質疑応答で企業理解を深めることで、応募者は文章だけの企業紹介ではつかめなかった雰囲気を感じ取れます。
取材時に丁寧なヒアリングをしているか?
取材に丁寧なヒアリングをしているかも大きなポイントです。
採用サイトは企業の特徴や強みを的確に伝え、求職者の興味を持ってもらい応募につなげることが目的です。
ヒアリングが丁寧なことで、求職者に伝えたいことが求職者にしっかりと伝わり、コンテンツのクオリティが高まります。
撮影・動画制作のディレクションもしてもらえるか
近年では、企業紹介を動画でおこなう採用サイトが多くなりました。企業の雰囲気を応募者により深く伝わりやすいコンテンツを作ることで、写真だけではなく、より伝わりやすく洗練されたイメージにもつながります。
見積もりの内訳が明示されており、制作費用の妥当性は感じられるか
制作会社が提示してくれた見積もりは、制作費用の高い安いだけではなく、内訳をよく確認します。安心して任せられるコンサルティング力や、工夫された豊富なバリエーションのコンテンツなどが含まれている、運用後の改善・改修までサポートしてくれるなど、求めているサービス内容で費用が妥当かどうかを見ましょう。
手離れのよい納品形態になっているか
どのように納品してもらえるか、運用前後のフォローについて確認します。HTMLなどが含まれたファイル一式で納品してもらう、既存の自社サイトとの連携まで対応してもらう、サーバーにアップしてもらうなど、自社にとって都合のよい納品が可能か確認しましょう。
ページ表示スピードや正しいタグの設定などサイト構築時のSEOを実施してくれるか
サイト情報をストレスなく閲覧するには、さくさく軽く読み進められるスピードが非常に大切です。画像表示やページ遷移に時間がかかると、ページからの離脱の原因となります。またサイトを構築する際に、正しいタグで設定されていなければ、検索した際に上位に表示されにくく数あるWebサイトの中に埋もれてしまいます。ほかにも、SEOをおこなってくれる制作会社であるかどうかも極めて重要なポイントといえます。
営業担当はもちろん、窓口となるディレクターとの相性が合うか
採用サイトの制作は、開発から運用まで長い時間を要します。開発までのやりとりは制作会社の営業担当者と行いますが、開発からは制作会社のディレクターと打ち合わせをすることが多くなります。こちらの要望が理解されていない、レスポンスが遅いといったことが続けばストレスになります。他社と比較してサービスの内容や料金も同等の場合には、ディレクターとの相性も選定ポイントとなるといえるでしょう。
採用サイト納品後の運用段階までコミットしてくれるか
採用サイトの納品後は、不具合があった場合のサポートはもちろん、Googleアナリティクスなどによる効果測定や、採用サイトへのアクセス数を向上できるようなSEOまでおこない、必要であればサイト構成の改修までフォローしてくれると安心です。採用サイトができたとしても、求める人材の応募者が増えないと、形だけのものになってしまいます。
採用パンフレットなども含めたトータルブランディングができる
採用時期により採用サイト以外でも求職者にアピールする必要がある場合があります。採用サイトだけでなく採用パンフレットなどのトータルブランディングができる制作会社をおすすめします。採用サイトとパンフレットが別々の会社の場合、サイトとパンフレットで企業のイメージが異なってしまう場合があり求職者が不安に感じてしまう場合があります。企業の魅力を統一化することで様々な採用ツールで求職者へアプローチすることが可能です。
4.採用サイト制作のポイント
企業の特徴を活かした採用サイトを作るための、ポイントをいくつかお伝えします。
求めている人物に訴求するデザインにする
上記のターゲットを明確にするからの応募を目的としているため、ターゲットに刺さるデザインを追求していくことが必要になります。
例えば、学生向けであればカラフルでアクセスしやすいデザインに、専門職向けなら、プロフェッショナルな外観など、ターゲット層の好みや価値観を反映したデザインを選び、ユーザーがサイトに訪れてすぐに理解できるようなデザインにすることが重要です。
写真やイラストは高品質なものを使用する
ビジュアル要素は、採用サイトの印象を大きく左右します。そのため、高品質な写真やイラストを選びましょう。クリアで魅力的なビジュアルは、ユーザーに良い印象を与え、サイトのクオリティを高めます。高品質のビジュアル要素は、求職者の目に止まり、情報を探しやすくします。
オリジナリティコンテンツを用意する
他の類似サイトとの差別化を図るために、独自性のあるコンテンツを提供しましょう。自社独自の情報、視点、またはアプローチを取り入れることを指します。
業界トレンドに縛られず、自社独自のスタイルやストーリーテリングを活用し、見た人に企業の良さをより知ってもらうことができます。独自のコンテンツは、求職者に魅力的で記憶に残る要素となり、サイトの独自性を高めます。
5.まとめ
採用サイトの制作は、実績のある制作会社に依頼しても、丸投げするだけではうまくいきません。採用サイトを制作する目的を明確化し、掲載する企業情報の選別や求める人材の具現化など、自社内でよく検討することも成功させるポイントにつながります。採用の効率化を目指すことは、企業の経営戦略のひとつにもなり得る、重要な課題といえるでしょう。
執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也
ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。
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