ブログ > 採用パンフレットを制作する際に知っておきたいポイント。制作時期は?予算は?

公開日:2023.08.04 / 最終更新日:2023.09.25

採用パンフレットを制作する際に知っておきたいポイント。制作時期は?予算は?

デザイン 人事・採用担当 採用サイト 採用パンフレット 採用支援 解説

企業の採用活動において、採用サイトの制作や、オンライン説明会、リモート面接などデジタル媒体の需要は定着しています。従来の対面での採用活動もおこない、双方の良い面を取り入れながら、採用活動をおこなうのが企業戦略のひとつといえます。

スマホを使って便利に企業をリサーチして、エントリーに進むということはもちろん、手にとって紙面を目視することも、重要な役割を果たします。採用パンフレット制作における知っておきたいポイントや、制作時期、予算について解説します。

目次

1.採用パンフレットとは?

2.採用パンフレットを制作する際に気をつけたいポイント

・ポイント1 採用プロセスごとにツールを整理し役割を明確化

・ポイント2 会社の魅力や他社との差別化ポイントを言語化する

・ポイント3 会社の雰囲気が伝わるようにリアルな写真を使う

3.採用パンフレットの構成内容

・企業理念・ビジョン

・会社概要・社歴

・事業・サービス紹介

・福利厚生・キャリアプラン

・社員インタビュー

・募集要項や選考フロー

4.採用パンフレットの活用事例

・合同企業説明会

・会社説明会

・内定者フォロー

5.採用パンフレットを制作する時期

6.採用パンフレットの制作予算

7.採用パンフレットの制作事例

・写真が魅力的な採用パンフレット

・文章が魅力的な採用パンフレット

・少ないページ数でまとめた採用パンフレット

8.まとめ

1.採用パンフレットとは?

採用パンフレットは、求職者に向けて企業の概要や魅力を伝え、入社を検討してもらうための採用ツールです。入社案内冊子やリクルートパンフレットとも呼ばれ、新卒採用や中途採用に限らず、求職者やその家族も目にするものです。採用パンフレットの情報は、デジタル媒体よりも詳細まで読んでもらいやすい傾向がある効果的なツールといえるでしょう。

企業の説明会などで配布することが多く、企業情報はもちろんのこと、採用サイトにも重要なコンテンツとなる社員のインタビューやオフィスの風景などを掲載して、入社後の自分をイメージできるものであることが大切です。

2.採用パンフレットを制作する際に気をつけたいポイント

採用パンフレットを制作する際の気をつけたいポイントを解説します。

ポイント1 採用プロセスごとにツールを整理し役割を明確化

採用パンフレットは、合同説明会や企業説明会、内定者のフォローなど、採用プロセスによってツールを整理すると効果的です。たとえば、「採用サイトを見て興味を持ってもらえた方に向けたダウンロード用のPDFを用意しておく」「合同説明会では他社と差別化を図るため興味を持ってもらえるように工夫する」「内定者のフォローのために一歩踏み込んだ内容を記載する」など、プロセス毎に役割を明確化することで、より効果のある採用パンフレットになります。

ポイント2 会社の魅力や他社との差別化ポイントを言語化する

企業の概要や事業内容、働く社員についての魅力などをわかりやすく言語化します。他社にはないオリジナルのサービスや社員について、魅力を語ることができれば差別化を図れます。またキャッチコピーなどを入れれば、より伝わりやすく面白いと思ってもらえるような採用パンフレットになるでしょう。

ポイント3 会社の雰囲気が伝わるようにリアルな写真を使う

会社の雰囲気を伝えるには、写真をたくさん掲載するのが効果的です。文章だけではなかなか伝わりにくい内容でも、オフィスの内部や働く社員など、リアルな写真を掲載することでイメージが沸きやすく、求職者の安心感や信頼感につながる材料となります。

3.採用パンフレットの構成内容

採用パンフレットの構成について、記載すべき内容を解説していきます。

企業理念・ビジョン

企業理念やビジョンは、会社の根幹となるものです。求職者に企業理念やビジョンに共感してもらえるよう、社長自らが語っているように写真を掲載したり、キャッチーなテキストを用いて印象づけたり、印象に残るような工夫が必要です。

会社概要・社歴

企業の概要や社歴を記載します。「長い社歴を持ちながら成長を続ける企業」「海外にも事業所を構えるグローバルな企業」というように、会社概要や社歴情報も求職者に与える印象は左右します。

事業・サービス紹介

企業がどのようなことをおこなっているか、会社の資質などを理解してもらうため、詳しく事業内容やサービス内容を記載します。求職者が会社に対してどのように貢献していきたいか、志望度を上げる部分でもあります。

福利厚生・キャリアプラン

福利厚生は、企業が社員に対しておこなうサービスの一環であるため、余すことなく記載します。他社がやっていないオリジナルの福利厚生があれば、差別化を図れるでしょう。またキャリアプランもどのような人材を目指し、どんなスキルが取得できるのか、求職者が想像しやすい内容で記載します。

社員インタビュー

実際に働く社員の声を掲載すると、入社後のリアルなイメージができます。会社側から求める人材やスキルを提示されるよりも、若手社員が1日の具体的なスケジュールはどのようになっているか、入社後からどのように成長したかなどのインタビュー内容であれば、やりたい仕事内容か具体的に考えられます。

募集要項や選考フロー

募集要項や、選考フローもわかりやすく掲載します。エントリー方法や面接方法、インターンシップ制度など企業によって時期や方法が異なります。この情報をもとに求職者は準備をおこなうため、しっかりと漏れのないように案内する必要があります。

4.採用パンフレットの活用事例

採用パンフレットは、さまざまなシーンで活用できます。活用用途により、制作する内容を分けるか、あるいは網羅された内容である必要があります。

合同企業説明会

合同説明会では、多くの企業が結集して説明会をおこなうため、求職者も多数集まり自社を知ってもらえる大きな機会です。求職者は、たくさんの企業から採用パンフレットを受け取ります。その中でも手に取りやすく、求職者の印象に残るような採用パンフレットであることが大切です。

会社説明会

企業の会社説明会には、興味を持ってきてくれる求職者が多数います。そのためじっくり企業を知ってもらえるよう、充実した内容である必要があります。また繰り返し読み込むことも想定されるため、厚みのある品質のよい採用パンフレットが適しています。

内定者フォロー

採用パンフレットの中には、内定者に向けた内容のパンフレットがあります。たとえば採用サイトに掲載したり、多くの方を対象に配布したりする場では明かしにくい、社員のプライベートな内容や商品の秘話など、より社内情報に特化した内容のものです。内定者にも社員の一員という意識が芽生え、内定辞退といったリスク低減にもつながります。

5.採用パンフレットを制作する時期

採用パンフレットは、内容によって制作期間が大きく異なります。たとえばA4の1枚のばらまき用チラシであれば、制作会社へ依頼してから1ヶ月半ほどあれば納品が可能です。しっかりした内容の採用パンフレットであれば、企画から納品まで2〜3か月ほどかかります。取材や撮影、イラスト作成などオリジナルのものを制作する場合には、文章の構成や編集にも時間がかかります。企業の採用スケジュールを計画し、余裕をもって制作を開始しましょう。

6.採用パンフレットの制作予算

パンフレットA4サイズ8ページで、およそ40〜60万円が予算の目安となります。採用パンフレットは掲載するコンテンツやページ数、紙質によっても費用は大きく異なります。採用パンフレットの制作予算は、ディレクション料、ページ構成と原稿料、デザイン料、印刷料などがかかります。

ディレクション料とは、パンフレット制作を担当する制作会社のディレクター料金で、月に1名単位で6万円ほどが目安です。ページ構成と原稿料は、1ページ単位で1〜2万円ほど、自社で原稿を準備する場合と、制作会社に依頼する場合で増減します。デザイン料も同じく1ページ単位で計算され、2万円〜になるでしょう。コンテンツの内容によって、撮影や取材、イラスト作成料が加算されます。

制作会社によってはテンプレートを使用したプランなどもあり、サービス内容によって金額も異なります。

7.採用パンフレットの制作事例

大手企業の採用パンフレットの制作事例をご紹介します。

写真が魅力的な採用パンフレット


参考:「株式会社南都銀行」

地方銀行のメリットを活かし、奈良の風景写真がたくさん使われた空気感の伝わる採用パンフレットです。メガバンクではなく、地方で働くことに視点をおいて社員一人ひとりの想いが語られています。

文章が魅力的な採用パンフレット


参考:「株式会社ダイフク」

文章で、しっかりと企業紹介がおこなわれている採用パンフレットです。ボリューム感のある内容ですが、写真やマンガイラストを配置しているため分かりやすく読み進められます。

少ないページ数でまとめた採用パンフレット


参考:「株式会社コーセー」

株式会社コーセーの採用パンフレットは、少ないページ数の中に、社長メッセージから沿革、部署毎の社員インタビューなど豊富な情報がすっきりとまとめられています。メイクパレットをイメージしたようなおしゃれなデザイン性から、化粧品メーカーらしさが伝わってきます。

8.まとめ

採用パンフレット制作では、デジタル媒体での情報提供とは異なり、いつどこでどのような人に読んでもらうかによって内容を考慮する必要があります。まずは企業に興味を持ってもらえるようなきっかけ作り、より理解度を深めてもらえる豊富な内容を掲載し、ターゲットや目的を明確にすることで効果のある採用パンフレットになるはずです。

執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也

ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。

採用サイト制作・採用動画制作・採用パンフレット制作なら、ゴマシオカンパニーにお任せください

関連する記事
pagetop