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公開日:2024.06.18 / 最終更新日:2024.06.18
応募が集まる!採用サイトのエントリーフォーム制作
採用サイト制作の大きな目的の一つに、エントリーフォームからの送信を促す(応募を集める)ということが挙げられると思います。エントリーフォームまでの誘導を工夫することや、使いやすく分かりやすいインターフェイスを提供することで、応募数の増加が期待できます。逆に、エントリーフォームが使いにくいと、いくら魅力的な採用サイトを制作したとしても、応募が集まらないことも考えられます。エントリーフォームの作り方を工夫することで、良質な応募を促進し、採用活動の効率化につなげていきましょう。
目次
1.エントリーフォームとは?
エントリーフォームとは、採用活動において志願者からの情報を収集するフォームのことです。求職者が基本情報や職務経歴、志望動機などを入力し、企業側がそれを判断材料として書類選考に当たります。エントリーフォームの設計や内容は、応募者にとってストレスのない形式であり、かつ企業側が必要とする情報を効果的に収集できるよう工夫される必要があります。
2.採用サイトのエントリーフォームに
必要な項目
エントリーフォームには、応募者の基本情報(氏名、連絡先、履歴書添付など)の記入欄が必要です。さらに、志望動機や職務経歴、資格やスキル、希望勤務地や給与など、会社が把握しておきたい項目も含めることが重要です。一方で、選考に不要な情報は最小限に抑え、応募者の負担を軽減します。
①名前
名前欄は、応募者の正確な氏名を企業側が把握するためのものです。フリガナ(カタカナ)入力を促すことで、今後のやり取りや面接を行う上での、読み間違えを防ぐことができます。また、異なるカルチャーからの応募者に対応するため、名前の入力フォーマットが適切かどうかも検討しましょう。
②生年月日
応募者の年齢層を把握するためには、生年月日の記入を促します。特定の年齢層に重点を置く採用活動の場合、生年月日の収集は戦略的に重要な意味を持ちます。応募者の年齢による特性や価値観、職務経験などの分析も可能になります。この情報を元に、採用プロセスの改善や離職率の削減など、人材戦略全体の強化に寄与します。一方で、個人情報保護の観点からは慎重に取り扱う必要があります。生年月日の収集が本当に必要かどうかを再考し、その情報を適切に保護するための対策を講じることも重要です。
③連絡先(電話 / メール)
応募者の連絡先情報は、採用担当者がスムーズに候補者とコミュニケーションを取るために欠かせません。面接や選考プロセスの進捗を迅速に報告し、候補者との面接日程を調整する際に不可欠です。電話番号とメールアドレスの双方を取得することで、状況に応じて最適な連絡手段を選択することができます。
④志望動機、自己PRなどの入力欄
志望動機、自己PRなどの入力欄は、応募者が自分の強みや想いをアピールできるスペースです。採用担当者が応募者の個性や熱意を把握するためにも、こうした項目は欠かせません。志望動機については、なぜ当社を選び、なぜその職種に興味を持ったのかを具体的に説明してもらうことで、応募者の意欲や関心を掘り下げることができます。自己PRには、これまでの成果や経験、強みや価値観、将来の目標などを綴ってもらいましょう。これらの項目によって、応募者の熱意や適性を的確に評価することが可能となります。
⑤希望の職種
応募者がどのようなポジションに興味を持っているのかを把握するために、希望の職種を記入してもらいます。応募者にとっても、自分の希望を明確にする機会となります。職種に関する質問では、幅広い選択肢を提供し、同時にフリーテキスト入力欄を設けることで、柔軟性を保ちつつ、具体的な希望を引き出すことが重要です。
例えば、「営業」「マーケティング」「エンジニアリング」「カスタマーサポート」などの既存の職種に加えて、「その他(具体的に記入)」のようなオプションも設けることで、多様な希望に対応できるでしょう。
⑥履歴書や職務経歴書の添付
エントリーフォームには、履歴書や職務経歴書の添付が求められる場合があります。履歴書や職務経歴書は応募者の職歴やスキルをより詳細に把握するために重要な情報源となります。
ただし、添付ファイルがある場合は注意が必要です。ファイル形式や容量に制限を設け、特に必要な情報のみを提出してもらうことが効果的です。また、情報セキュリティ上のリスクを最小限に抑えるために、ファイルの受け取り先や保管方法にも細心の注意を払うことが求められます。
応募者にとっても使いやすく、採用担当者にとっても情報収集がスムーズに行えるよう、履歴書や職務経歴書の添付オプションを適切に設定することが重要です。
⑦個人情報の取り扱いへの同意
エントリーフォームを利用して応募する際には、応募者に個人情報の取り扱いへの同意を促す必要があります。この同意は、応募者の個人情報が適切に取り扱われ、プライバシーが保護されることを確認するために重要です。
個人情報の取り扱いに関する同意事項は、応募者に十分な説明を行い、分かりやすく提示することが求められます。同意事項には、個人情報の利用目的、取得する情報の種類、第三者への提供の有無、情報の保管期間、取得した情報の訂正や削除の手続きなどを明示することが重要です。応募者が安心して個人情報を提供できるよう、個人情報の取り扱いに関する同意事項の記載に注意しましょう。
3.エントリーフォーム作成時の注意点
エントリーフォームを作成する際、注意すべきポイントがいくつかあります。第一に、フォームの分かりやすさと入力しやすさが重要です。応募者がフォームを開いた時に、簡潔で分かりやすいデザインであること。また、入力フィールドやボタンの配置にも配慮し、スムーズな操作ができるように工夫をしましょう。
①入力項目はできるだけ少なくする
エントリーフォームの入力項目は、できるだけ少なくすることで応募数の増加が期待できます。応募者にとって膨大な情報を求めるフォームは敷居が高く、応募をためらわせてしまいます。ですが、あまりにエントリーのハードルが低いと、熱意の低い応募が集まることにも繋がりかねません。利用者の応募しやすさと、企業側が熱意を判断するための項目数を考慮して、バランスの良いエントリーフォームを設計しましょう。
②必須項目と任意項目を明確に分ける
入力する項目が必須か任意かを明確に分けることが重要です。 応募者にとって煩わしいと感じさせないためにも、必要最低限の情報だけを必須として求めることが大切です。 必須項目は、応募者の基本情報や連絡先など、選考に必要な最低限の情報に絞りましょう。 必須項目が適切に設定されていることで、応募者は迷うことなくスムーズに応募手続きが行えます。 一方、任意項目については、興味関心や自己PRなど、志望者の個性や意欲を知るための項目として設定すると良いでしょう。 任意項目は応募者に自由な選択肢を提供し、自己をアピールできる機会を与えるものとして位置付けます。 必須項目と任意項目を明確に分けることで、応募者にストレスを感じさせず、かつ企業側が必要な情報を効率的に収集できるエントリーフォームを実現することができます。
③記入例を表示する
記入例を表示する場合、応募者がどのような情報を入力すべきかを具体的に示すことが重要です。たとえば、氏名や連絡先など基本的な個人情報のほかに、希望職種や経験、志望動機などの項目も含めて記入例を提示すると良いでしょう。応募者にとってストレスのない応募プロセスを実現するために、応募者目線に立った記入例の提示を工夫しましょう。
④入力内容確認ページ、完了ページを設置する
エントリーフォームの最適化に欠かせないのが、入力内容確認ページと完了ページの設置です。応募者が入力した情報を最終確認できるように入力内容確認ページを設けることで、誤入力や抜け漏れを防ぎます。さらに、完了ページでは応募が正常に受け付けられたことを伝え、次のステップに進むことができるようにしましょう。
⑤自動返信メールを設定する
エントリーフォーム送信後には、応募者に自動返信メールを送信しておくことで安心感を与えることができます。応募が受け付けられたことを確認するとともに、次の段階や面接の日程などの情報も提供できます。自動返信メールは、応募者に対する迅速な対応を実現し、プロフェッショナルな印象を与える一方で、応募者とのコミュニケーションを円滑にすることができます。
⑥少しの工夫で応募が増える
応募フォームにいくつかの工夫を加えることで、応募数の増加に繋げることができます。まず、分かりやすいエントリーフォームにすることは最重要です。分かりやすいラベルや誘導文を追加することで、応募者は迷うことなくフォームを記入できます。また、エントリーフォームの最後に感謝のメッセージを添えることで、応募者に対する配慮や感謝の気持ちが伝わり、お互いに良い採用コミュニケーションのスタートを切ることができます。
4.まとめ
採用サイト制作時にエントリーフォームを効果的に作成するためには、応募者の視点を大切にすることが不可欠です。エントリーフォームが応募者にとってストレスなく、迅速に記入できるようなデザインやレイアウトにすることはもちろんのこと、必要最低限の情報を求めることで、応募者が手間取らずに応募できるように心がけましょう。応募者の利便性を重視したエントリーフォームを作成することが、採用活動の成功に繋がります。
執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也
ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。
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