ブログ > 新卒採用サイトと中途採用サイトの違い。分けるべき?共通で良い?
公開日:2024.02.13 / 最終更新日:2024.02.28
新卒採用サイトと中途採用サイトの違い。分けるべき?共通で良い?
新卒採用サイトと中途採用サイトを別々に分けている企業と、1つの採用サイトとして共用している企業とがあります。自社で採用サイト制作を行う際に、分けた方が良いのか、共用でも良いのか、それぞれの採用サイトの役割や特長などを解説してまいります。自社の採用活動や採用課題の解決に適した採用サイト制作を行うための、参考としていただければと思います。
目次
2.新卒採用サイトと中途採用サイトで伝えるべきコンテンツの違い
1.新卒採用サイトと中途採用サイトのターゲットの違い
新卒採用サイトと中途採用サイトでは、それぞれターゲットが異なり、求職者が必要としている情報、企業側が伝えたい情報も異なります。まずは、各サイトのターゲットと役割をまとめていきます。
新卒採用サイトのターゲットと役割
新卒採用サイトのターゲットは、基本的に就業経験や社会経験の無い学生です。総合職として募集をする企業も多く、将来自社に貢献できるポテンシャルを持っている人物や、自社が目指す将来像に共感することができ、会社とともに成長していける人物とマッチングを進めることが、新卒採用サイトの大きな役割です。また、新卒採用では、長期間の採用活動を通して企業側と学生とのコミュニケーションを深めていくことになりますが、そのための情報提供の場やコミュニケーションツールの1つともなるのが新卒採用サイトです。特に総合職ではターゲットとなるペルソナ像を明確に設定しやすく、採用ブランディングとしてもメッセージ性の強い採用サイト制作を行うことができます。
中途採用サイトのターゲットと役割
中途採用サイトの場合は、基本的には職種やポジション別の募集になると思います。募集する職種やポジションごとに、求める人物像も異なるため、あまり明確な採用ブランディングは行いづらいです。例えば直近はコニュニケーション能力が高く、ガッツがある営業職を未経験可で募集していたとしても、数ヶ月後にはコツコツ型で集中力の高い経験者のエンジニアを募集するかもしれません。どちらかに合わせてメッセージしたり、特徴的なデザインで中途採用サイト制作を行うと、時期によってはミスマッチになる可能性があります。ただし、中途採用であっても未経験者採用を積極的に行っていたり、少ない職種に絞っての募集が主であったり、求める人物像が明確な場合はこの限りではありません。
2.新卒採用サイトと中途採用サイトで伝えるべきコンテンツの違い
前述の通り新卒採用サイトと中途採用サイトではターゲットが異なるため、採用サイト内で展開するコンテンツも異なります。ここでは、それぞれのサイトで伝えるべき内容やおすすめのコンテンツをご紹介します。
新卒採用サイトで展開するコンテンツ
学生をターゲットとする新卒採用サイトでは、業界知識を知らせるところから始まり、業界の中での自社のポジションや特長など差別化ポイントを理解、共感させることが重要になります。就活初期には業界知識もほとんど持たないため、専門用語はなるべく避けて分かりやすく丁寧に伝えていく必要があります。展開するコンテンツ例を以下に挙げていきます。
業界解説と会社紹介コンテンツ
「3分でわかる◯◯◯」「キーワードでわかる◯◯◯」「数字でわかる◯◯◯」など、短時間で業界や企業理解が進むコンテンツで興味を喚起します。長文を読まないと言われているZ世代を意識して、動画を使ったり、短いテキストとインフォグラフィックスで構成するなど、視覚面から訴求します。
教育研修の紹介コンテンツ
就業経験のない学生は、自分がその会社で成長できるのか不安に思っています。新卒採用者に対して、どのようなプロセスで仕事や社会人としてのマナーなどを覚えていってもらうのかを解説して不安を払拭します。
採用プロセスの紹介
ほとんどの学生が初めて採用活動を経験しますので、選考の流れや必要書類などを丁寧に解説してあげましょう。図版などを使って解説するとより分かりやすくなると思います。併せて選考のポイントや、求める人物像なども紹介しておくと、マッチング率が高まります。
社員インタビュー
学生が最も感情移入がしやすい入社3年目前後の社員で仕事の魅力や難さを語れることができる社員を中心に人選します。キャリア形成についても理解できるように、いくつかの職種や役職を経験している社員も選出すると良いでしょう。総合職採用では、配属される可能性の高い職種を中心に幅広い職種の方を紹介します。
中途採用サイトで展開するコンテンツ
中途採用サイトでも業界未経験者歓迎の場合は、新卒採用サイトと似通ったコンテンツになりますが、経験者を求めいている場合は、より専門的で具体的な解説が必要です。仕事環境(残業時間や休日、各種制度)などを理由に転職を希望する方も多いので、仕事環境や制度に関しても具体的に実際の状況を伝えていきます。
業界内における自社の特長を紹介するコンテンツ
同系の業界からの転職者は、転職前の会社の仕事内容や仕事の進め方、働き方に何らかの不満を持っています。自社がその業界の中でどのようなポジションで、どのような特長を持つのかを、転職者の不満点も推測しながらまとめて、同業他社との差別化ポイントを伝えていくと良いでしょう。
給与や福利厚生を紹介する紹介コンテンツ
転職理由の1位は給与面です。中途採用者は新卒採用者より給与や待遇に敏感で、自身で決めたラインから外れた場合、検討の土台にも上がらないことが多いです。双方のアンマッチを防ぐためにも、給与や福利厚生制度などの条件面は明確に記載しておきましょう。
キャリアアップを紹介する紹介コンテンツ
転職理由の2位に挙がってくるのが、昇進やキャリアアップが現状では望めないと感じたことです。自社が用意している昇進ルートやキャリア開発プラン、スキルアップのための支援などもしっかりとアピールしてください。
社員インタビュー
新卒採用サイトと同じく、中途採用サイトでも社員インタビューは仕事内容を知らせ、共感接点を作る上での重要なコンテンツです。社員インタビュー対象者は、応募して欲しいと考えている年齢層に近い社員を人選するのが良いでしょう。また、ペルソナの転職理由を想定されている場合は、その転職理由に近い理由で転職を決めた方だと共感が得やすく、求職者も自身の未来像と重ねやすいでしょう。
3.新卒採用サイトと中途採用サイトは分けるべき?
ここまで新卒採用サイトと中途採用サイトのターゲットの違い、掲載すべきコンテンツの違いについて解説してまいりました。これらの違いを踏まえた上で新卒採用サイトと中途採用サイトは分けるべきなのでしょうか?共通にするべきなのでしょうか?
それぞれのケースのメリットとデメリットなどを解説いたします。
新卒採用サイトと中途採用サイトを分けるメリット
新卒採用サイトと中途採用サイトで明らかにターゲットが異なる場合には、双方のサイトでそれぞれのターゲットに刺さるブランディング展開を行うことができます。例えば、新卒採用サイトでは企業の未来を担い、失敗を恐れず行動できる人物像に「挑戦」をテーマにアプローチ。一方、中途採用サイトでは、他社で経験を積みステップアップをしたいと考えている人物像に「成長」をテーマにアプローチするなど。ターゲットに即したアプローチ方法が、採用サイトの効果を高めます。
逆にターゲットが似ている場合(新卒でもジョブ型採用を行っていたり、中途でも第二新卒をターゲットにしていたりする場合など)には、共通の採用サイトで共通のブランディングを行っても十分に目的を果たすことができることもあると思います。
また、新卒採用と中途採用では、求職者が初回に採用サイトを訪れてから入社を決めるまでの期間の長さが大きく異なります。新卒採用では半年程度の時間をかけて入社を決める場合も多く、インターンシップから考えると1年以上にもなり得ます。長い時間をかけて理解度、志望度を深めていきますので、幅広いコンテンツでそれらの深化を促すことが重要です。入社まで進んだ学生は、長い期間の中で全てのページを読了している場合がほとんどです。
逆に中途採用では、比較的短期間で入社を決める場合も多く、サイトに多くのコンテンツを用意していても、全部読みきる前に入社が決めているケースもあるでしょう。
それぞれのユーザーに合わせてコンテンツの質や量を調整できることも、採用サイトを分ける大きなメリットです。
ゴマシオカンパニー制作事例
当社で企画・制作を行ったセイハネットワーク様の制作事例では、新卒採用サイトではコンテンツを充実させ、中途採用サイトでは抜粋したコンテンツで構成することで、内容とコスト面の調整を行いました。中途採用サイトでは、全体的にテキスト量を抑え、初回アクセス時にある程度の企業理解が進めやすいように設計しています。
新卒採用サイトと中途採用サイトを分けるデメリット
デメリットは何といってもコスト面です。1つの採用サイトを制作するのと2つ制作するのでは、当然コストが異なります。運用後もメンテナンスを2サイト分行っていく必要がありますので、人的面、費用面の双方から運用可能か検討しておきましょう。 また情報が分散することで、有益な情報が求職者に届かないことも考えられます。例えば、新卒採用者であっても、中途採用者のインタビューを読むことで共感を得られることもあります。各サイトの情報量が薄くなってしまうのであれば、1つの充実した採用サイトにした方が効果が高いこともあるでしょう。
4.まとめ
採用サイト制作において、新卒採用サイトと中途採用サイトは分けて制作したほうが良いのか、共通にした方が良いのか、メリット、デメリットなどを含めて解説してまいりました。頻繁に採用サイトをリニューアルすることは難しいので、その目的や期待する効果をしっかりと整理した上で、最適かつコストパフォーマンスの高い採用サイトを制作してください。 サイトを分けた方が良いのか、共通で良いのか。自社の場合はどちらが合っているのか迷われた際には採用サイト制作の実績豊富なゴマシオカンパニーまで是非ご相談ください。
執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也
ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。
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