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公開日:2024.07.22 / 最終更新日:2024.07.23
採用サイトの写真について撮影のポイントと選び方
デザイン 事例紹介 人事・採用担当 採用サイト 採用パンフレット 解説
採用サイトに掲載される写真は、企業の魅力や雰囲気を伝えるために非常に重要な要素です。採用サイトを訪れる求職者は、その企業の雰囲気や働く人、環境について具体的に知りたいと思っています。魅力的な写真を掲載することで、企業のイメージを大きく向上させることい繋がります。
写真を選ぶ際は、採用サイト制作の専門家や広報担当者にも相談し、企業の理念や文化、働く社員の姿を的確に表現できるような写真を選ぶことが重要です。また写真を撮影する際には、自然な表情やリラックスした雰囲気を引き出すためのコツがあります。
写真の選び方や撮影のポイントを把握し、効果的な採用サイト制作や採用パンフレット制作にも活かしてください。
目次
1.採用サイトに写真を使う理由
採用サイトに写真を使う大きな理由は、写真を通じて企業の魅力や雰囲気を的確に伝え、求職者の興味喚起や応募の動機形成に重要な役割を果たすことです。
①自社の魅力を伝えるための効果
採用サイトに掲載する写真を通して、企業の文化や働く環境を訪問者に直感的に伝えることができます。例えば、明るいオフィスや笑顔の社員の写真は、働きやすさや雰囲気の良さをアピールする効果があります。写真を通じた情報は、テキストよりも迅速に理解されやすいため、多くの求職者に短時間でアピールすることができます。
②応募者の印象に与える影響
就職後は多くの時間を会社で過ごすことになるため、応募者は働く環境や社風、一緒に働く仲間について具体的なイメージを持ちたいと考えています。採用サイトの写真が魅力的であり、企業の魅力を的確に表現できていると、応募者はその企業に対してよりポジティブな印象を持つことがあります。
また、写真によって企業の文化や価値観が伝わるため、応募者は自分がその企業文化に適合するかどうかを判断しやすくなります。そのため、自社に共感する応募者をより惹きつけることができ、応募者とのマッチング率向上にも繋がります。
2.採用サイトの写真の選び方
まず、伝えたい採用ブランディングや企業の理念、文化を整理し、それらをどのような写真を使えば表現できるかを考えます。ただし、表現したい方向性を追求するあまり、加工や撮影の際の背景に凝り過ぎて、実像とかけ離れてしまわいないようにも注意しましょう。
①社員の写真
撮影対象となる社員を選ぶ際には、採用ターゲットに近い年代層の社員を中心に選定するのが良いですが、多様性を表現することも重要です。年齢や性別、職種などの異なるバックグラウンドを持つ社員を多様に写真掲載することで、広範な層に訴求することができます。さらに、仕事中の様子やリラックスした表情、チームワークを感じさせるようなシーンなど、採用ブランディングやコンセプトに合わせた撮影シチュエーションの検討も重要です。
また写真撮影の際には、社員自身が自然な表情を見せられるように心がけることが大切です。撮影時には緊張感を和らげ、リラックスした雰囲気を作るように配慮することで、自然で魅力的な写真を撮影することができます。
②職場やオフィスの雰囲気が分かる写真
採用サイトには、職場やオフィスの雰囲気が分かる写真の掲載も求められます。オフィス全体の様子やデスク周りの風景、社内でのミーティング風景などを撮影しましょう。また、社内の雰囲気や文化を伝えるために、休憩時間中など社員同士が楽しそうにコミュニケーションを取っている様子や、真剣な表情で共同作業を行うなどチームワークを感じさせる写真も効果的です。
さらに、社内イベントやワークショップ、研修、部活動の様子など、職場の活気や協調性が感じられる写真も重要です。これらの写真は、採用サイト制作のタイミングに合わせて撮影できる写真ばかりではないので、普段から撮りためておくと良いでしょう。
③業務内容が分かる写真
続いて業務内容が分かる仕事の様子を撮影した写真についてです。仕事をしている社員たちの様子を伝える写真では、オフィスでの業務風景やチームミーティング、顧客先での商談、営業活動時の外出風景など、具体的な業務内容が伝わるような写真を掲載することが求められます。実際の仕事中の写真を撮影するとリアルではあるのですが、何をしているのかが伝わりづらかったり、周りがごちゃごちゃしていて余分なものが写り込んだりすることもありますので、ある程度はシチュエーションを事前に決めて、周りを整理してから撮影します。この時、作り込みすぎて第三者から見て不自然なカットにならないように注意してください。
3.採用サイトに不向きな写真の例
採用サイトに不向きな写真の例には以下のようなものがあります。
1)フリー素材や無関係な写真
採用サイトではリアルな雰囲気を伝えるため、フリー素材や企業のイメージに合わない無関係な写真は、なるべく避けるべきです。
2)ピンボケや暗すぎる写真
見やすさやクオリティは重要です。ピンボケや暗すぎる写真は求職者にネガティブな印象を与えてしまうかもしれません。
3)不自然なポーズや表情
採用サイトの写真は自然な雰囲気を大切にするため、不自然なポーズや表情が写っている写真は避けましょう。ブランディングを意識しすぎた過度なポージングやシチュエーションは、リアルを伝える採用サイトには適しません。
①違和感のある写真の避け方
無理にポーズをとらせたり、笑顔の強要は逆効果になる場合もあります。極端に加工された写真も避けるべきです。採用サイトの写真はリアルなイメージを伝える必要があり、過剰な演出は避けてください。これらに注意しながら、違和感なく魅力的な写真を選定しましょう。
②フリー素材の使用を避ける理由
まず第一に、フリー素材は誰でも利用できるため、同じ写真が他のサイトや広告にも掲載されている可能性が高いです。使いやすいフリー素材写真は、それだけよく使われていますので、電車のステッカー広告やインターネットのバナー広告などで同じ写真を見かけることも、よくあると思います。それでは自社の個性やブランドを表現することが難しくなります。
また、フリー素材では企業の特徴や文化に合った写真を見つけるのが難しいという問題もあります。自社のメッセージや価値観と合致した写真を探すためには、オリジナルの撮影が望ましいと言えます。ただし、無形商材やSDGsを表現するためのイメージ画像など、人が絡まない写真であれば、ある程度使用しても問題ありません。
4.写真撮影時の注意点とコツ
写真撮影時の注意点とコツについて簡単に紹介します。まず、明るさに注意してください。明るすぎると影が強くなり、逆に暗すぎると被写体の表情がうまく伝わらないことがあります。適切な明るさで撮影するよう心がけましょう。また、自然な表情を引き出すためには、被写体にリラックスしてもらうことが大切です。緊張させずに会話をはじめると、自然な笑顔やリラックスした表情を捉えることができます。雑談など会話をしながら撮影するのも良いでしょう。さらに、背景や構図にも注意が必要です。背景が混雑していたり、乱雑だと主役が引き立ちませんので、シンプルで整った背景を選んだり、背景をぼかして目が行かないように工夫して撮影しましょう。構図も大切で、被写体が中心になるような配置やアングルを工夫すると良い写真が撮れます。
①高解像度と適切なサイズ管理
撮影はできるだけ高解像度で行っておく方が良いですが、実際に採用サイトに掲載する際にはファイルサイズに注意して解像度を落として掲載します。高解像度の写真は美しさやクオリティが向上しますが、ファイルサイズが大きくなります。ファイルサイズが大き過ぎるとページの読み込みが遅くなり、ユーザーエクスペリエンスが損なわれる可能性もあります。
また、モバイルデバイスからも閲覧されることを考慮し、軽量化しておくことが望ましいです。適切なサイズ管理を行い、高品質な写真を効率的に掲載することが大切です。
ただし、原本となる写真は高解像で保管しておくと良いでしょう。そうすることで、今後パンフレットやポスターなど高解像度データを要する印刷物にも転用できる可能性があります。
②背景と写り込む物の配慮
背景や写り込む物にも注意が必要です。撮影する場所や背景によっては、意図せぬものが写り込んでしまうことがあります。例えば、許可を取っていない他の社員の顔や機密情報などが映り込んでしまうと、せっかく撮影した写真が使用できなくなる可能性もあります。写真撮影前には、撮影する場所の確認や背景の整理を行い、不要な物が映り込まないように注意しましょう。また、特定の企業ロゴや商品、キャラクターが写り込まないようにすることも重要です。社外で撮影する場合には、歩行者や他社の建物等の写り込みにも注意が必要です。配慮を欠いた写真は後々トラブルの原因になる可能性があるため、事前に確認を行いましょう。
③自然光の利用とアングルの工夫
写真撮影時には、できるだけ自然光を利用することで、明るく爽やかな雰囲気の撮影が可能です。自然光は柔らかく、自然な表情や色合いを引き出すのに最適です。屋外での撮影の場合は、太陽光が強すぎる昼間よりも、朝や夕方の柔らかい光を利用すると自然な肌の色や陰影が美しく表現されます。室内での撮影の際には、窓からの自然光を取り入れると効果的です。次に、アングルの工夫も重要です。被写体とカメラの位置関係やアングルを工夫することで、より魅力的な写真が撮れます。例えば、被写体とカメラの目線を合わせることで、視線がしっかりと伝わります。また、斜めや高い位置からの撮影など、様々なアングルを試してみて、一味違った写真を撮影してみるのも良いでしょう。
④社員が退職になった時の措置
写真掲載していた社員が残念ながら退職になった時の対応について考えます。基本的には速やかに写真の削除、差替えを行いますが、諸事情ですぐに対応できない場合もあると思います。トラブルを避けるためにも、撮影対象となる社員とは、事前に退職された場合の処理について話し合っておくと良いでしょう。どのような事情があったとしても、退職者から要望があった場合には、必ず写真を非公開にしてください。
また撮影時には最悪の場合のことも想定して、必要数以上の人数の撮影を行っておき、すぐに差し替えできる写真をストックしておく、という対処を検討しておくのも良いと思います。
5.ゴマシオカンパニーの撮影事例
当社で採用サイト制作時に撮影を行った、制作事例をご紹介いたします。
①伊藤忠メタルズ 新卒採用サイト
常に左半分に写真が掲載されるデザインのため、特に写真が重要になるサイト構造です。デスクワークと営業風景が中心となりますが、なるべく単調にならないような構図で、全体のバランスを考えながら撮影を進めました。
②猫カフェMOCHA 採用サイト
明るくおしゃれな雰囲気の猫カフェMOCHA。店内撮影も外撮影も自然光を特に意識して、明るく柔らかい雰囲気の撮影を行いました。
6.まとめ
採用サイトでは、写真が重要な役割を果たします。適切な写真を撮影、選定することで、会社の魅力や雰囲気を伝えることができます。写真撮影の際には、自然な表情や職場の雰囲気を大切にしましょう。また、写真の明るさや構図にも注意を払い、採用ページに適した魅力的な写真を掲載することで、魅力的な採用サイトを制作しましょう。
執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也
ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。
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