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公開日:2025.09.17 / 最終更新日:2025.09.17
採用サイトのアクセス解析で応募者を増やす!効果的な分析手法と改善ポイント

優秀な人材の確保が企業の成長に直結する現代において、採用サイトの重要性はますます高まっています。しかし、多くの企業が採用サイトを制作したものの、期待したほど応募者が集まらないという課題を抱えているのではないでしょうか。
そんな課題を解決する鍵となるのが「アクセス解析」です。採用サイトのアクセス解析を適切に行うことで、求職者の行動パターンを把握し、サイトの改善点を明確にできます。その結果、応募者数の増加や採用コストの削減につながるのです。
この記事では、採用サイトにおけるアクセス解析の重要性から具体的な分析手法、そして実際の改善ポイントまで、採用担当者や人事部門の方に役立つ実践的な情報をお届けします。
目次
1.採用サイトでアクセス解析が重要な理由
①応募者の行動パターンの可視化
採用サイトを訪れる求職者がどのような経路でサイトに到達し、どのページを閲覧し、どこで離脱しているかを把握することで、求職者のニーズや関心を理解できます。例えば、福利厚生ページの滞在時間が長い場合、働く環境への関心が高いことがわかり、その情報を充実させることで応募意欲を高められます。
②採用コストの最適化
アクセス解析により、どの集客チャネルが最も効果的かを数値で判断できます。求人サイトからの流入とSNS経由の流入では、応募率に大きな差があることも珍しくありません。効果の高いチャネルに予算を集中することで、限られた採用予算を最大限に活用できます。
③競合他社との差別化
データに基づいた改善を継続的に行うことで、求職者にとってより魅力的で使いやすい採用サイトを構築できます。これは競合他社との重要な差別化要素となり、優秀な人材の獲得につながります。
2.採用サイトで重要な解析指標
①基本指標
PV数(ページビュー数)・UU数(ユニークユーザー数)・セッション数
これらの指標は採用サイトの全体的な集客力を測る基本的な指標です。前年同期比や月次での推移を追跡することで、採用活動の盛り上がりや季節性を把握できます。
直帰率・滞在時間 直帰率が高い場合、ファーストビューやコンテンツの魅力不足が考えられます。一方、滞在時間が長いページは求職者の関心が高いコンテンツといえるでしょう。
コンバージョン率(応募率)
最も重要な指標の一つです。サイト訪問者のうち、実際に応募に至った割合を示します。業界平均は1-3%程度とされていますが、サイトの改善により大幅な向上が期待できます。
②採用特有の指標
求人ページ別の閲覧数
どの職種や部署への関心が高いかを把握できます。閲覧数の多い求人は魅力的な条件や説明ができている可能性が高く、他の求人情報の改善に活かせます。
応募フォーム到達率
求人ページから応募フォームへの遷移率です。この数値が低い場合、応募への導線が不明確である可能性があります。
職種別の人気度
職種ごとの閲覧数や応募数を比較することで、市場での需要や自社の訴求力を把握できます。
3.Googleアナリティクスを使った
採用サイト解析
①基本設定とゴール設定
Googleアナリティクスを採用サイトに導入する際は、応募完了ページをゴールとして設定することが重要です。これにより、どの流入経路や閲覧ページが実際の応募につながっているかを追跡できます。
具体的な設定方法
1)管理画面から「目標」を選択
2)「応募完了」などの名前で新しい目標を作成
3)到達ページを応募完了後のサンクスページのURLに設定
4)目標値として一人当たりの採用コストを入力
②採用に特化したカスタムレポート作成
標準レポートに加えて、採用に特化したカスタムレポートを作成することで、より効率的な分析が可能になります。
推奨カスタムレポート項目
・流入元別の応募率
・求人ページ別のユーザー行動
・デバイス別の応募完了率
・時間帯別のアクセス傾向
③ヒートマップツールとの併用
Googleアナリティクスでは把握できない、ページ内での詳細なユーザー行動を理解するために、ヒートマップツール(Hotjar、Clarity等)の併用をお勧めします。どの部分がよく読まれ、どこでスクロールが止まるかを視覚的に把握できます。
4.解析データから見る改善ポイント
①コンテンツ改善
人気ページの特徴分析
滞在時間が長く、次のページへの遷移率が高いページの特徴を分析し、他のページに活かします。多くの場合、具体的な仕事内容や社員インタビュー、職場の雰囲気が伝わるコンテンツが人気を集めています。
離脱率の高いページの問題点
離脱率が50%を超えるページは改善の余地があります。コンテンツの質、読みやすさ、次のアクションへの導線を見直しましょう。特に求人詳細ページで離脱率が高い場合、求人内容の魅力不足や情報不足が考えられます。
②ユーザビリティ改善
スマホ対応の重要性
現在、求職活動の多くはスマートフォンで行われています。モバイルでの表示速度、操作性、応募フォームの使いやすさは応募率に直結します。Googleアナリティクスのモバイルレポートで、デバイス別の行動差異を確認しましょう。
応募フローの最適化
応募フォームでの離脱が多い場合、入力項目の見直しが必要です。必要最小限の項目に絞り、入力支援機能を充実させることで、応募完了率を向上させられます。
③SEO観点での改善
検索流入キーワードの分析
Google Search Consoleと連携し、どのような検索キーワードで採用サイトが発見されているかを分析します。「会社名 + 求人」以外のキーワードでの流入を増やすことで、潜在的な求職者にもアプローチできます。
コンテンツの充実化
検索キーワードと実際のページコンテンツにギャップがある場合、SEO効果が薄れます。求職者が実際に検索するキーワード(例:「未経験 エンジニア 転職」「福利厚生 充実 企業」)に対応したコンテンツを作成しましょう。
5.まとめ
採用サイトのアクセス解析は、単なる数字の把握ではなく、求職者の心理と行動を理解するための重要なツールです。今回ご紹介した分析手法と改善ポイントを参考に、データドリブンな採用活動を実践してください。
①重要なポイントの再確認
・基本指標だけでなく、採用特有の指標も追跡する
・定期的な分析と継続的な改善が成果につながる
・求職者の立場に立ったサイト設計を心がける
・モバイルファーストの考え方を取り入れる
②次のステップ
アクセス解析を始めたばかりの企業は、まずGoogleアナリティクスの基本設定と目標設定から始めましょう。既に分析を行っている企業は、ヒートマップツールの導入や、より詳細なユーザー行動分析に取り組むことをお勧めします。
採用市場の競争が激しくなる中、データに基づいた戦略的なアプローチが優秀な人材獲得の鍵となります。今日から採用サイトのアクセス解析を始めて、より効果的な採用活動を実現しましょう。

執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也
ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。
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