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公開日:2025.10.09 / 最終更新日:2025.10.09
テレビ局の採用サイト事例10選|メディアの多様化時代に求められる採用設計とは

配信サービスやSNSの普及により、テレビ業界の採用は「テレビ局で働く魅力」をどう伝えるかが大きな課題となっています。 そのため各局では、「番組づくりを通じて社会に貢献したい」「地域の情報を自ら発信したい」といった意欲を持つ人材に向けて、メッセージをより明確に発信することが求められます。 本記事では、テレビ局の採用サイト制作における工夫やポイントをわかりやすく整理し、デザイン・構成の参考になる事例を10社ご紹介します。採用サイト制作のヒントとして、ぜひご活用ください。
目次
1.テレビ局の採用サイト事例10選
目を引く特徴的な採用サイトを10社ピックアップしました。
クリエイティブな演出で先進的な取り組みをアピール
日本テレビ放送網株式会社(日テレ)の採用サイトは、スクロールに合わせてパズルのピースがふわりと動くアニメーションが印象的で、閲覧中に心地よいユーザー体験を提供します。
また、職種や募集要項のキーワードをクリックするだけで、関連情報にスムーズにアクセスできる設計も特徴。求職者が知りたい情報へ直感的にたどり着ける構成になっています。
さらに、Vtuberの活用や「Sports × AI」といった時代性のあるテーマを扱うスペシャルコンテンツを展開。新しい技術や発信手法に積極的に取り組む姿勢を示し、業界の変化に柔軟に対応する企業イメージを効果的に発信しています。
鮮やかなデザインで魅せる
株式会社毎日放送(MBS)の新卒採用サイトは光の三原色をイメージさせるカラフルで明快なデザインが印象的で、画面全体からポジティブなエネルギーを感じられます。
「ワークスタイル」ページでは、学びの支援制度や働きやすい職場環境を丁寧に紹介し、社員の挑戦と成長を後押しする企業姿勢を明確に発信。入社後もスキルアップを続けたい求職者に響く構成です。
また、社員インタビューでは「MBSにピッタリな人」というテーマでリアルな声を紹介。第三者の視点から“自分がこの会社に向いているか”を自然に想像できる設計になっています。
直感的なアニメーションと社員像で共感を生む
山陰中央テレビジョン放送株式会社(TSK)の採用サイトは、キャラクターがテレビをつけるオープニングアニメーションから始まり、テレビ局らしい世界観を印象づけます。
社員インタビューでは、毎朝のルーティンや働く一日の様子を紹介し、求職者がリアルな働き方をイメージしやすい構成に。さらに、「数字でわかる」ページでは、休日の過ごし方やインドア派・アウトドア派の割合などをデータで可視化し、自身との共通点を見つけやすくしています。
写真付きのオフィス紹介や新卒社員によるクロストークも掲載され、職場の雰囲気や社員同士の関係性が伝わる、親近感のあるサイトに仕上がっています。
横スクロール演出で個性を際立たせる
中京テレビ放送株式会社(CTV)の採用サイトは、縦だけでなく横方向のスクロールにも対応したダイナミックな構成が特徴。ファーストビューからホバー、スクロールアニメーションの細部に至るまで徹底的に作り込まれており、強い没入感を生み出しています。
印象的な動きとビジュアル表現が、企業の創造性と柔軟な発想力を効果的に伝え、就活初期の段階から学生の記憶に残るデザインとなっています。独自のUI構成を活かした“体験で魅せる”採用サイトの好例です。
地域に根ざし、挑戦を後押しする企業姿勢を表現
KBCグループホールディングス株式会社(KBCGHD) 採用サイト
KBCグループホールディングス株式会社(KBCGHD)の採用サイトは、地域に根ざしながら、社員の挑戦や個性の発揮を後押しする柔軟な企業姿勢が印象的です。
スキルアップ研修やクラブ活動の補助制度など、学びながら長く働き続けたい、プライベートの時間も大切にしたいといった多様な価値観に寄り添う充実した福利厚生を紹介しています。
また、SDGsページでは、コンテンツ制作を通じた社会貢献に加え、職場環境の改善やセカンドライフセミナーなど、社員と地域の未来を見据えた取り組みを発信。働く誇りと社会への意識を両立できる企業であることを印象づけています。
洗練されたデザインで誠実さを表現
東海テレビ放送株式会社(THK)の採用サイトは、モノクロを基調に上品なフォントを組み合わせたデザインで、誠実かつ洗練された印象を与えます。アクセントには公式キャラクター「イッチー」のイメージカラーを効果的に使用し、遊び心と統一感を両立。
「東海テレビのカルチャー」ページでは、ユニークな発想を大切にしながら真摯にコンテンツを作り続ける社風を紹介。
また、「土ドラを届けるまで」では、企画から放送までのプロセスをタイムライン形式とアコーディオンでわかりやすく表現し、各職種が関わり合う番組制作の流れを臨場感とともに伝えています。
ポップなデザインで親しみやすい魅力を伝える
株式会社CBCテレビ(CBC)の採用サイトは、ポップでカラフルながらもシンプルで見やすいデザインが特徴。明るく親しみやすいトーンで、若年層にも自然に響く構成になっています。
「数字でわかる」ページでは、YouTubeの銀の盾の獲得枚数や瞬間最高視聴率など、テレビ局ならではの実績をビジュアルで紹介。実績を通して放送の影響力や魅力を伝えています。
さらに、就活生向けのオリジナル4コマ漫画を掲載し、就職活動のリアルな悩みやユーモアを交えながら共感を喚起。企業との心理的な距離を縮める工夫が随所に見られます。
採用コンセプトとコピー設計で個性を引き立てる
RKB毎日放送株式会社(RKB)の採用サイトは、既存の言葉を独自に再定義し、枠にとらわれず挑戦し続ける姿勢を打ち出したコンセプトが印象的です。
社員インタビューでは、仕事とプライベートの両立を実現している社員を紹介。自分の“好き”を仕事にし、生活の質を高めながら働くものづくりの魅力を伝えています。
さらに、座談会コンテンツは新卒社員と入社4年目社員の2本立て構成。リアルな会話を通じて、就職活動や入社後のリアル、職場の雰囲気を物語のように描き、求職者が親近感を持ちやすい構成になっています。
入社後の働き方を具体的に描く
株式会社テレビ朝日(テレ朝)の新卒採用サイトは、各部門や全体の年間スケジュールを公開することで、入社後の1年間をリアルにイメージできる構成が特徴です。
また、Q&Aコンテンツはアコーディオン形式で展開されており、豊富な情報をストレスなく閲覧できる設計。求職者の疑問をテンポよく解消します。
社員インタビューでは、1日の仕事の流れや中継が完成するまでの裏側を紹介し、チームで番組をつくり上げる臨場感と達成感が伝わる内容となっています。現場の熱量を感じられるコンテンツ設計が魅力です。
映像を通じて“働く姿”を伝える
テレビ大阪株式会社(TVO)の採用サイトは、メインビジュアルで実際に働く社員の姿を動画で紹介し、現場の臨場感や仕事の熱量を感じさせます。
座談会コンテンツも動画形式で展開され、チャプター機能によって気になるテーマへスムーズにアクセス可能。テレビ局ならではの映像表現を活かした構成が魅力です。
さらに、「新入社員のホンネ」ページでは、就活の秘訣や苦労した経験などを率直に紹介。社員の素顔や職場の温かい雰囲気が伝わり、企業のオープンな文化を印象づけています。
2.テレビ局の採用サイト制作のポイント
採用サイトを制作する時のポイントを下記にまとめました。
“どんな社会的価値を届けるのか”を伝える
動画配信サービスやSNSなど、情報発信の手段が多様化する中で、テレビ局には自社ならではの社会的意義を再定義することが求められています。
採用サイトでは、単に番組を制作する企業ではなく、公共性・地域性・信頼性を基盤に社会とつながるメディアであることを明確に伝えることが重要です。
「誰に、どんな価値を届けているのか」を整理したストーリー設計により、企業としての存在意義を理解してもらいやすくなります。
職種ごとの“連携構造”を見せる
学生の多くがテレビ局を「制作職中心の職場」と捉えがちです。
実際には、営業・技術・報道・編成・デジタル開発など、多様な専門職が連携して番組やサービスを支えています。
採用サイトでは、各職種がどのように関わり、全体として価値を生み出しているかを可視化することが効果的です。
「番組ができるまで」や「1日の仕事の流れ」などをビジュアルや動画で表現することで、業務理解とチームワークの重要性を自然に伝えられます。
進化する業界像を伝える
学生の中には「テレビ=古いメディア」という印象を持つ人も少なくありません。
採用サイトでは、配信事業・SNS発信・AI編集などの新たな挑戦を具体的に見せることで、業界の変化と可能性を印象づけられます。
「放送とデジタルの融合」というテーマをわかりやすく表現することで、進化し続ける組織で働く魅力を伝えることができます。
働く人の声を通じて、職場のリアリティを伝える
テレビ局の仕事は外から見ると華やかに映る一方、実際の働き方が伝わりにくい側面もあります。
社員インタビューやクロストークなどで、日常の業務や仕事観を具体的に紹介することで、リアルな職場像を伝えることができます。
動画や写真を活用すれば、文章だけでは伝わりにくい人の表情や空気感を補い、応募前の心理的なハードルを下げる効果も期待できます。
3.まとめ
テレビ局の採用サイト制作では、単に情報を整理するだけでなく、「なぜこのメディアが存在するのか」を丁寧に言語化することが鍵になります。
配信・放送・地域という多層的な価値を整理し、働く人の姿を通して企業文化を伝えることで、共感を軸とした採用ブランディングが可能になります。
メディアの多様化が進む今こそ、採用サイトを“自社の姿勢を可視化する場”として再設計することが求められています。

執筆者:株式会社ゴマシオカンパニー 代表取締役 山崎準也
ゴマシオカンパニーは、採用広報支援を目的としたクリエイティブを得意とする企画制作オフィスです。この分野で20年以上実績を積み上げてきた代表を中心に、様々な分野のクリエイティブを得意とするスタッフが、日々アイデアを出し合い、お客さまの採用課題解決に尽力しています。
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